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ジョジョ、連載開始から28年目で「文化庁メディア芸術祭」大賞

 荒木飛呂彦氏が『ウルトラジャンプ』(集英社)で連載中の『ジョジョリオン ―ジョジョの奇妙な冒険 Part8―』が、『第17回文化庁メディア芸術祭』のマンガ部門で大賞を受賞した。

 同作は、連載28年目を迎えた『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第8部(2011年6月号より連載開始)。「東日本大震災を、作家が長年に渡り築き上げてきた壮大な物語世界に取り込んでいる」点などが贈賞理由に挙げられ、「荒唐無稽に見える虚構を介することによって到達しうる水準があることを示し、あらためてマンガ表現のもつ『力』を認識させた作品」と高く評価された。

 荒木氏は「描き始めて27年経って、文化庁メディア芸術祭賞で認めて頂けたことは、誠に光栄に思います。ちょっとずつ描いていると良いこともあるのだなあと、個人的に苦しかったことや大変だったことも思い出し、感慨無量です」とコメントを発表している。

 『文化庁メディア芸術祭』は、メディア芸術の創造とその発展を図ることを目的に開催され、「アート」「エンターテインメント」「アニメーション」「マンガ」の4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するもの。第17回となる平成25年度には、過去最多となる世界83ヶ国・地域から4347作品の応募があった。

 マンガ部門優秀賞は、『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ)、『それでも町は廻っている』(石黒正数)、『ちいさこべえ』(望月ミネタロウ/原作:山本周五郎)、『ひきだしにテラリウム』(九井諒子)。新人賞は、『アリスと蔵六』(今井哲也)、『塩素の味』(バスティアン・ヴィヴェス/訳:原正人)、『夏休みの町』(町田洋)。

 アニメーション部門は、2012年末に東京・下北沢トリウッド、ポレポレ東中野などで公開され話題になった、アニメーションとドキュメンタリーのハイブリッド映画『はちみつ色のユン』(監督・脚本:ユン、ローラン・ボアロー/製作国:ベルギー、フランス、韓国、スイス)が、日本との合作以外の海外製作作品としては史上初の大賞を受賞した。

 1960年代から70年代、朝鮮戦争後の韓国では20万人を超える戦争孤児が生まれ、その多くが欧米に里子に出されていた。その中の一人、主人公ユン(=作者)が、捨てられた(のかもしれない)祖国=生母への思慕と、ヨーロッパ人家族(里親たち)の中の生活で、独り異質である自らの心のゆがみを描いた作品。下北沢トリウッドで2週間限定アンコール上映(来年1月4日〜17日)が決定した。

 アニメーション部門優秀賞は、『有頂天家族』(テレビアニメーション/吉原正行)、『ゴールデンタイム』(短編アニメーション/稲葉卓也)、『サカサマのパテマ』(劇場アニメーション/吉浦康裕)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(劇場アニメーション/庵野秀明)。新人賞は、『ようこそぼくです選』(短編アニメーション/姫田真武)、『Airy Me』(短編アニメーション/久野遥子)、『While The Crow Weeps―カラスの涙―』(短編アニメーション/鋤柄真希子、松村康平)。

 アート部門は、ドイツの カールステン・ニコライ氏によるメディアインスタレーション『crt mgn』、エンターテインメント部門は、1989年のF1日本グランプリ予選でアイルトン・セナが樹立した、世界最速ラップの走りを体感できる本田技研工業のコンテンツ『Sound of Honda/Ayrton Senna 1989』が大賞を受賞した。

関連写真

  • 『第17回文化庁メディア芸術祭』マンガ部門大賞受賞! 荒木飛呂彦氏の『ジョジョリオン ―ジョジョの奇妙な冒険 Part8―』(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/SHUEISHA
  • アニメーション部門大賞はアニメーションとドキュメンタリーのハイブリッド映画『はちみつ色のユン』
  • エンターテインメント部門大賞は本田技研工業のコンテンツ『Sound of Honda / Ayrton Senna 1989』(C)Honda Motor Co., Ltd. and its subsidiaries and affiliates.

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