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中村勘九郎、ミケランジェロに「心を揺さぶられた」

 歌舞伎俳優の六代目・中村勘九郎が案内役を務める特別番組『天才の軌跡〜神のごとき芸術家ミケランジェロ〜』がBS-TBSで21日(前11:00〜11:54)放送される。東京・上野の国立西洋美術館で開催中の『システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展―天才の軌跡』(11月17日まで)を紹介する特別番組。同展覧会の音声ガイドのナレーターも担当している勘九郎は、決して色あせることなく、時代を超えて刺激的なものに触れるたびに、昨年12月に亡くなった父・中村勘三郎の言葉を思い出すという。

東京・上野の国立西洋美術館で開催中の『システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展―天才の軌跡』(11月17日まで)の音声ガイドは中村勘九郎が担当

東京・上野の国立西洋美術館で開催中の『システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展―天才の軌跡』(11月17日まで)の音声ガイドは中村勘九郎が担当

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 ミケランジェロは、バチカン市国のバチカン宮殿にあるシスティーナ礼拝堂の天井画や『最後の審判』などの作品で知られるルネサンス期を代表する芸術家で、89年の生涯の中で彫刻家、画家、そして建築家として西洋美術史に大きな足跡を残した。

 もともと美術館や博物館めぐりが好きな勘九郎は、システィーナ礼拝堂にプライベートで旅行したこともあり、天井画や『最後の審判』などの壁画を現地で見たことがあるという。開催中の『ミケランジェロ展』では、ミケランジェロの作品30点以上を含む60点が展示されている。改めて本物に触れた勘九郎は「父が常日頃、『色々なものを見ていろいろなことを吸収し、常にアンテナを張って発信し続けなければいけない』ということを言っていたので、やはり見たときの感動や感激、心を揺さぶられる感じは、自分も表現者であるならば見た者の心を震わせなければ揺さぶらなくてはいけないなと思いました」と話した。

 番組では、フィレンツェやローマなどイタリアの美しい都市に遺されたミケランジェロの傑作をたどり、その天才性と知られざる素顔に迫る。ミケランジェロの生まれ故郷フィレンツェでは、彼自身も住んでいたといわれるカーサ・ブオナローティを訪ね、生い立ちや幼少期のエピソード、創作に向かう情熱とストイックな生き様に触れる。

 ローマでは、ミケランジェロが4年の歳月を費やして完成させたフレスコ画の傑作『天地創造』の制作をめぐる戸惑いと苦悩を、再現シーンを交えて浮き彫りに。さらに、生涯独身を貫いたミケランジェロが唯一、心を開いた相手、芸術を愛し、修道女でもあった未亡人コロンナに捧げた数多くの詩やデッサンから二人のプラトニックな恋愛にも思いを寄せる。

 『ミケランジェロ展』の目玉は日本初公開となる大理石彫刻の傑作『階段の聖母』。ミケランジェロが15歳の頃に制作したとされる作品で、長期間貸し出されるのは今回が初となる。ほかにも、ミケランジェロが晩年に手がけた『キリストの磔刑(たっけい)』や、直筆の手紙、古代エジプトの女王「クレオパトラ」を描いた作品など、ミケランジェロの作品が一度に見ることができるまたとない機会となっている。会場内の特設シアターではシスティーナ礼拝堂の内部を「4K」カメラで撮影した映像の上映も行っている。
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  • ミケランジェロ・ブオナローティ『階段の聖母』 1490年頃、大理石
(C)Associazione Culturale Metamorfosi and Fondazione Casa Buonarroti

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