猛暑が続き季節はすっかり真夏。夏といえば、そう稲川淳二だ。芸能界の一線を退き、怪談の語り部として活動し続け早21年。毎年開催される怪談ツアーには、往年のファンだけでなく、若いカップルや女性ファンも多く詰めかける。男女比も6対4とほぼ差はなく、まさに老若男女の人気を誇る。
そんな稲川の魅力は、なんと言っても独特の語り口。長ければ20分にも及ぶ怪談話を飽きさせるどころか、巧みな場面描写と擬音を交えて聴衆を引き込んでいく。その話術に憧れ、思わず真似した人も少なくないだろう。
人を惹きつけるその語りが、鍛錬を重ね、緻密に計算された長年の技かと思いきや、本人は意外にも違うという。「実はね。私、リハーサルしないんですよ。そりゃ、ライブ前に多少はマイクの確認とかしますよ。でも、話は一切しない。毎回新作を話すんですが、スタッフも本当にライブで初めて話しを聞きながら、照明や音を入れるんです。私の怪談ライブは本当にナマモノだし、イキモノなんですよね」。
ぶっつけ本番で音響や照明を入れるのもすごいが、やはり長編の怪談をリハもなしに語る話術は普通ではない。実際にどうすればできるのかを尋ねると「そもそも、しゃべらなきゃとか、記憶して説明しようとするなんて、とてもじゃないけどできませんよ。私もいい歳ですしね」と暗記の類でないことを強調し、「ほかの人がどうしてるかは知りませんが、私はストーリーを画で見て、それを皆さんにお伝えしてるんですよ。自分が実際に行ったり、体験した場所も多いですから、当然頭の中でその画が鮮明に残ってるわけで、その映像を話しているだけなんです」。
「その証拠にね、暗い道を5メートル歩くときは、擬音でもカツカツカツカツと時間をかけて5メートルの距離を歩く。ほかにも、13段の階段を登るときも、トン、トン、トン、トンと13階段ちゃんと登って、その空気を伝えていますよ」。つまり、稲川の擬音は、ただの擬音に非ず。歩幅まで“再現”したリアルであり、だからこそ聞いてる側のイメージが膨らむのだという。
さらに、重要な要素として「あと、すごく大事なのがあんまり詳しく説明をしすぎないこと。なぜかっていうと、例えばね、田舎の古い旅館があったとする。私自身はもちろん、そこがどこだか知ってますし、どんなところかも覚えてますよ。ただね、詳細に描写するとお客さんのイメージを限定させてしまう。実際はその必要はなくて、聞いてる皆さんの知ってる古い旅館や暗い廊下、不気味な階段があるわけですよ。それを描かせるのがいいと思ってます。必要のない説明はなるべくしないほうがいい、私はそう考えているんですよね」。
21年目を迎える今年も怪談ツアー『MYSTERY NIGHT TOUR 2013 稲川淳二の怪談ナイト』はもちろん開催される。20日の埼玉・三郷市文化会館を皮切りに、深夜公演となる10月18日の神奈川・クラブチッタ川崎まで、全国各地で観客を魅了していく。
そんな稲川の魅力は、なんと言っても独特の語り口。長ければ20分にも及ぶ怪談話を飽きさせるどころか、巧みな場面描写と擬音を交えて聴衆を引き込んでいく。その話術に憧れ、思わず真似した人も少なくないだろう。
ぶっつけ本番で音響や照明を入れるのもすごいが、やはり長編の怪談をリハもなしに語る話術は普通ではない。実際にどうすればできるのかを尋ねると「そもそも、しゃべらなきゃとか、記憶して説明しようとするなんて、とてもじゃないけどできませんよ。私もいい歳ですしね」と暗記の類でないことを強調し、「ほかの人がどうしてるかは知りませんが、私はストーリーを画で見て、それを皆さんにお伝えしてるんですよ。自分が実際に行ったり、体験した場所も多いですから、当然頭の中でその画が鮮明に残ってるわけで、その映像を話しているだけなんです」。
「その証拠にね、暗い道を5メートル歩くときは、擬音でもカツカツカツカツと時間をかけて5メートルの距離を歩く。ほかにも、13段の階段を登るときも、トン、トン、トン、トンと13階段ちゃんと登って、その空気を伝えていますよ」。つまり、稲川の擬音は、ただの擬音に非ず。歩幅まで“再現”したリアルであり、だからこそ聞いてる側のイメージが膨らむのだという。
さらに、重要な要素として「あと、すごく大事なのがあんまり詳しく説明をしすぎないこと。なぜかっていうと、例えばね、田舎の古い旅館があったとする。私自身はもちろん、そこがどこだか知ってますし、どんなところかも覚えてますよ。ただね、詳細に描写するとお客さんのイメージを限定させてしまう。実際はその必要はなくて、聞いてる皆さんの知ってる古い旅館や暗い廊下、不気味な階段があるわけですよ。それを描かせるのがいいと思ってます。必要のない説明はなるべくしないほうがいい、私はそう考えているんですよね」。
21年目を迎える今年も怪談ツアー『MYSTERY NIGHT TOUR 2013 稲川淳二の怪談ナイト』はもちろん開催される。20日の埼玉・三郷市文化会館を皮切りに、深夜公演となる10月18日の神奈川・クラブチッタ川崎まで、全国各地で観客を魅了していく。
2013/07/20