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ケンコバ20周年(1)リアルと悪ふざけの狭間で

 「Mr.やりたい放題」の異名を持つピン芸人・ケンドーコバヤシ(40)が、芸歴20周年を迎えた。他の芸人とは一線を画す存在であるケンコバだが、“今になって”振り返るとお笑い芸人は「一番楽な仕事」だとバリトンボイスを響かせる。もちろんそれはとある“大前提”があった上での話なのだが。照れ屋なケンコバがみせた、ほんのちょっぴりの本音をお届けする。

芸歴20周年を節目に、今後の展望を語ったケンドーコバヤシ (C)ORICON DD.inc

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■人が見てたら悪ふざけ 見ていなければ大マジメ

 このインタビューを行ったのは都内スタジオ。大きな窓があり、目の前に川が流れ、非常に見晴らしがよく芸人にも人気の場所だが、ケンコバからすると「こんな場所、スナイパー狙い放題でしょ? 一発で殺されますよ」。新幹線に乗れば「誰か一人をテロリストと想定して気にしてるんです。なんとか俺が制圧しなければ、あそこの席なんか女子どもしかいないから危ないぞと」。こんなのは序の口。書けないエピソードが次々と出てくる。常に妄想しているから、収録の待ち時間や東京-大阪間も「あっという間です、あっという間」。

 その発言が真実かどうか、本音なのか、うそなのかは問わない。ケンコバはそれでいいと誰もが認める。荒唐無稽な言動な一方、実はものすごくマジメで育ちもいいという一面がテレビでも明らかにされつつある。

 「僕、真夜中でも信号守るんですよ。完全に車がなくても待つ。道路交通法の鬼やなって自分で思ってます。たぶん、誰も見てないところでの正義が好きなんですよね。人が見ている所では法を犯したい。あまのじゃくなんですかね。見てないからこそ、やれと」。

 カメラが回っているか否かでオンオフを切り替える芸人はたくさんいる。ただ、ケンコバのスイッチはカメラではないということだ。

■夢はプロレス小説 目標は水嶋ヒロ!?

 昨年で40歳となり、芸歴は20周年の節目。お笑いコンビを2回解散してピン芸人へ転向、俳優業もこなす。次なる興味はどこへ向かうのか。「実は、前々から小説を書いてみたいと思っているんですよ。夢のあるプロレス小説で、プロレス人気の復活にひと肌脱ぎたい」と目を輝かせる。自他共に認めるプロレス好きだけに「期待してます!」と返すと、少し困ってしまった。

 「いや〜何回か内緒でプロット考えたんですけど、どうしても僕の書くキャラクターは試合後にソープランドに行っちゃったりする。ガハハハ」。それもケンコバらしさだと世間を受け入れるのだが、本人は「少年たちからレスラーが憧れられる存在にしないと」という責任感を背負っている。「夢のある小説とリアルなプロレスラー像のバランス調整にとまどって…かれこれ1年半」にもなる。「完成したら偽名で賞に応募しようかな。その後、電撃引退して、さらっと復帰してみたり。お手本は水嶋ヒロです。ダハハハ」。(2)に続く
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