日本損害保険協会が、交通事故を経済的損失の観点から捉えた報告書「自動車保険データにみる交通事故の実態(2010年4月〜2011年3月)」を作成、公表した。同書は、自動車保険統計における支払保険金のデータをもとに、経済的損失という観点から近年の交通事故の実態を分析し、提言としてまとめたもの。これによると、交通事故による経済的損失額は、人身損失額・物的損失額合わせて年間3兆2108億円(2010年度)と高水準。同協会は、さまざまな対策が重要だと述べている。 人身損失額を見てみると、人身事故の発生件数と死傷者数は年々減少しているにも関わらず、損失額は高止まりしている。これは後遺障害による損失の大きさが要因。後遺障害の賠償額は高額化しやすいため、被害人数は交通事故による被害者全体の5%に過ぎないものの人身損失額は全体の約40%を占めている。同書は、後遺障害の件数と程度を詳細に分析し、それに基づいて軽減対策を講じる必要があると提言する。
2012/09/18