■親子から夫婦へ
花菱アチャコと浪花千栄子で大ヒットした「アチャコ青春手帳」の後、さらにこのコンビの人気を決定づけたのが「お父さんはお人好し」です。昭和29年から40年まで、毎週月曜日の午後8時から30分間、全国放送されました。
当時は、横山エンタツの「気まぐれショーボート」「エンタツちょびひげ漫遊記」、東五九童の「ワンダフル婆ちゃん」などのラジオドラマが人気を集めていましたが、中でもアチャコのシリーズは人気が高く、映画にもなりシリーズ化されています。
ドラマでは、青春手帳では親子役だった二人が夫婦役となり、藤本阿茶太郎・おちえ夫婦に6男7女、計13人の子どもがいるという設定でした。
子どもたちの名前は、上から順に、長女・京子、次女・乙子、長男・米太郎、次男・清次、三女・熱子、四女・豊子、三男・浜三、五女・静子、四男・沼吉、五男・横之助、六女・品子、七女・新子、六男・留吉。阿茶太郎夫婦が全国を転々とする中で、子どもたちが生まれた土地の名にちなんで名付けたことになっています。
京子は京都、米太郎は米原、というようなことですが、すべてどこだか想像がつきますでしょうか。ヒントは東海道を東京へ。清次は清州、熱子は熱田と細かな地名もまざり、わかりにくいのが、次女の乙子と、六男の留吉。乙子は大津、留吉はこれで最後にしたいという願いからだそうで、品川、新橋の次に汐留では変だなと考えた方もいるかもしれませんが、地名とは関係がないようです。
「吉本百年物語」9月公演〜焼け跡、青春手帖〜より
(次回掲載は10月)文・前田憲司
「吉本百年物語」(1)吉本発祥のナゾ
「吉本百年物語」(2)漫才と落語
「吉本百年物語」(3)東京の吉本
「吉本百年物語」(4)慰問演芸団で中間搾取?
「吉本百年物語」(5)惚れて惚れられ ワカナ・一郎
「吉本百年物語」(6)戦死した芸人のこと
「吉本百年物語」(7)“浪花のおかん”と言うけれど
花菱アチャコと浪花千栄子で大ヒットした「アチャコ青春手帳」の後、さらにこのコンビの人気を決定づけたのが「お父さんはお人好し」です。昭和29年から40年まで、毎週月曜日の午後8時から30分間、全国放送されました。
当時は、横山エンタツの「気まぐれショーボート」「エンタツちょびひげ漫遊記」、東五九童の「ワンダフル婆ちゃん」などのラジオドラマが人気を集めていましたが、中でもアチャコのシリーズは人気が高く、映画にもなりシリーズ化されています。
ドラマでは、青春手帳では親子役だった二人が夫婦役となり、藤本阿茶太郎・おちえ夫婦に6男7女、計13人の子どもがいるという設定でした。
子どもたちの名前は、上から順に、長女・京子、次女・乙子、長男・米太郎、次男・清次、三女・熱子、四女・豊子、三男・浜三、五女・静子、四男・沼吉、五男・横之助、六女・品子、七女・新子、六男・留吉。阿茶太郎夫婦が全国を転々とする中で、子どもたちが生まれた土地の名にちなんで名付けたことになっています。
京子は京都、米太郎は米原、というようなことですが、すべてどこだか想像がつきますでしょうか。ヒントは東海道を東京へ。清次は清州、熱子は熱田と細かな地名もまざり、わかりにくいのが、次女の乙子と、六男の留吉。乙子は大津、留吉はこれで最後にしたいという願いからだそうで、品川、新橋の次に汐留では変だなと考えた方もいるかもしれませんが、地名とは関係がないようです。
「吉本百年物語」9月公演〜焼け跡、青春手帖〜より
(次回掲載は10月)文・前田憲司
「吉本百年物語」(1)吉本発祥のナゾ
「吉本百年物語」(2)漫才と落語
「吉本百年物語」(3)東京の吉本
「吉本百年物語」(4)慰問演芸団で中間搾取?
「吉本百年物語」(5)惚れて惚れられ ワカナ・一郎
「吉本百年物語」(6)戦死した芸人のこと
「吉本百年物語」(7)“浪花のおかん”と言うけれど
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2012/09/15