タレントで映画監督の北野武が11日、初台・東京オペラシティアートギャラリーで行われた自身初の日本個展『BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展』の記者発表会に出席した。現代アーティスト名のビートたけし北野として2010年3月〜9月に仏パリのカルティエ現代美術財団で開催された展覧会の凱旋となり、「浅草花やしきに絵が飾ってあるようなものなのに、いろいろ褒められちゃって困ってる」と照れまくり。「社長(森昌行氏)は『絵は今後も絶対売らない』って言っているけど、私は腹の底から売れねぇかなと思ってます。買うほどの価値があるとは思いませんが」と笑わせた。

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　会場にはポップカルチャーと科学、想像と風刺、伝統と教育といったテーマの絵画、インスタレーション、映像、観客参加型のワークショップなどのさまざまな表現方法で制作された作品を展示。パリでの『Beat Takeshi Kitano， Gosse de peintre 絵描き小僧』展以降に制作された作品も初公開される。

　「自分の絵は年で言えば6、7才の子供が描いた絵だと思ってもらえればいい」といい、「高いお金を払って酒を飲んで酔っ払うのと、絵の具を買って絵を描くのって同じ酔い方をするなぁ」と制作時の楽しさを明かした。また、飾られた数々の版画絵には「バレンで擦って、開けるときのドキドキは、姉ちゃんのパンツをおろすドキドキと同じ」と語り、笑わせていた。

　ビートたけし北野の個展『BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展 Fondation Cartier pour I’art contemporain』は同所にて13日（金）〜9月2日（日）に開催。