第84回アカデミー賞で主演女優賞を受賞した米女優のメリル・ストリープ(62)が7日、都内で行われた受賞作『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』の来日会見を行った。フィリダ・ロイド監督とともに初の鏡開きを行ったメリルは「ホーゥ!」と声をあげ、興奮した様子で樽の酒を指ですくい、笑顔で味を確認。また、劇中でサッチャー英国首相を演じたことから、野田首相にアドバイスを求められると「もし総理が演技に関するアドバイスをお求めなら」とユーモアたっぷりに答えた。 同作はイギリス史上初の女性首相を務め、保守的かつ強靭な政治方針から“鉄の女”と呼ばれたマーガレット・サッチャーの政治家としての栄光と挫折、知られざる日常の素顔を描く。米国人でありながら英国の有名人を演じたことにメリルは「自分にヒットさせることを求められたし、お年を召してからの部分や皆さんの知らない日常の部分を融合させていくのが難しかった」と役作りの苦労を明かした。
2012/03/07