TBSの新ドラマ『ステップファザー・ステップ』（1月9日スタート、毎週月曜　後8：00）の制作会見が5日、神奈川・緑山スタジオ内で行われ、主演の上川隆也ら主要キャストが取材に応じた。上川は、ドロボウを生業とし、ひょんなことから双子の父親になってしまう“俺”役に「役者になって初めて名前のない役。生命力あふれる2人の子供とかけずり回り、中年の体に鞭打って収録に励んでいます。笑ってちょっとホロッとできるドラマにしていきたい」と意気込みを語った。

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　同作は、人気作家・宮部みゆきのベストセラー小説が原作。孤高の怪盗である“俺”が双子のステップファザー（継父）になるホームコメディ＆ミステリー。上川は「視聴者の目が肥えているから、ドロボウを働くシーンも手が抜けない。これまで刑事役を多く演じてきてよかった」と前向きに語った。

　長年『水戸黄門』が放送されていた月曜夜8時の時間帯に新たに登場する同作。原作も未完なだけに、上川は「（シリーズ化の）可能性もないこともない。僕も続きが読みたいですし」と期待を寄せていた。

　会見には、共演の小西真奈美、平山あや、渋谷龍生、渋谷樹生、須藤理彩、渡辺いっけい、伊東四朗が顔を揃えた。9日の初回は午後7時から2時間スペシャルが放送される。

●小西真奈美、新ドラマで小学校の教師役「全身全霊で頑張る」

　双子の担任・礼子役で出演する小西真奈美は、「昨年は役者としてできることは何かを考えさせられた一年でした。血のつながりを超えた、いろんな人々の愛情や絆が詰まっているこの作品は、まさに今、やるべき作品だとすごく思いましたし、新しい年の初めにこの作品に出合えたことをありがたく思っています。子供たちに負けないくらい走りまわって、よく笑って、よく泣く礼子という役を、全身全霊で頑張るってこういうことなんだなって実感しながら演じています」と話した。

●双子役の渋谷龍生・樹生、今後の成長に注目

　“俺”を父親代わりにしてしまう双子の直（ただし）・哲（さとし）を演じる渋谷龍生（11）・樹生（11）は、「双子そろって出られるドラマが少ないので、嬉しい。セリフも多くて難しいけれど頑張ります」（龍生）、「連続ドラマのレギュラーは初めてなので緊張しています。いろいろ教えてもらいながら、頑張っています」。昨年、大ブレークした子役の芦田愛菜や鈴木福くんに対しては「月とスッポン？」（龍生）「天と地？ほどの差がある」（樹生）と大いに謙遜した。「泣きの演技は愛菜ちゃんたちにかなわない」と龍生。さらに慣れていない樹生は「実感がない…」と戸惑いを口にしながら「初回はダメだけど、後半になるほどよくなれたら」と意欲を見せた。