俳優・岸谷五朗の呼びかけに賛同した俳優やミュージシャンが共演するエイズ啓発活動『Act Against AIDS 2011（AAA）』が1日、東京・日本武道館で開催された。岸谷は「今年は特別な年でした」と震災を振り返り、20回目の節目となる来年は『AAA』初の2days公演になることを発表。11月30日に東北支援チャリティ公演を実施予定で、岸谷は「来年のブッキングをもうしてる。今まで登場しなかった方がズラリといます」と構想を明かした。

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　毎年12月1日の「世界エイズデー」に合わせ、1993年からエイズの現状や正しい知識などを伝えることを目的に開催している同イベント。今年は、震災の復興支援を目的に「THE VARIETY 19 ―頑張れ！東北―」と題し、俳優の寺脇康文、佐藤健、三浦春馬、ミュージシャンのポルノグラフィティ、Perfumeなど18組61名が集結。全25曲を披露して集まった8000人の観客を沸かせた。

　毎年、俳優陣は詩の朗読や歌を披露するのが通例となっており、佐藤はBank Bandの「糸」、三浦は福山雅治の「家族になろうよ」をカバー。岸谷や寺脇康文、賀来賢人を交えた5人では、サザンオールスターズの「みんなのうた」を熱唱して会場を盛り上げた。

　そのほか同会場には、ミュージシャンの岸谷香、サンプラザ中野くん、パッパラー河合、FLOW、WEAVER、Skoop On Somebody、CASCADE、高橋優、さくら学院、Hemenway、格闘家・角田信朗が出演。AAA活動は、武道館以外にも、名古屋、大阪、札幌、宮城、福岡の6都市で同日に実施された。

　また昨年に続き、パシフィコ横浜での『AAA』コンサートを見送った歌手の桑田佳祐は、今年も新たな啓発パンフレットやポスター制作、発送のために、桑田自身の手をモチーフにしたスペシャルTシャツとコンドームケースを制作し、販売している。

　コンサートの収益金は全額、国内外のHIV感染者・エイズ患者への支援やエイズ基礎知識の啓発資料の制作費、ラオスのHIV感染孤児たちの生活費・治療費、病院建設の支援などに使用。さらに今年は、東日本大震災の被災地への支援にもあてられる。なお、去年の日本武道館公演での収益金は、1000万円はラオスに、304万2837円は被災地への支援に割り振られた。