芸人の間寛平（62）と歌手の間慎太郎（30）父子が24日、東京・新宿バルト9で行われた映画『忌野清志郎ナニワ・サリバン・ショー〜感度サイコー!!!〜』大江戸プレミアイベントに出席し、清志郎さんの代表曲「雨上がりの夜空に」を熱唱した。人前で親子デュエットを初披露した寛平は「恥ずかしかった」と満面の笑み。ロックの乗りに「ぎこちなかったけど、ついていかないと、テンポ狂ってたかな」と弱気になる父を、慎太郎が「しっかりしたリズムだったよ」と励ましていた。

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　歌唱後、改めて舞台あいさつに登場した寛平は、歌では本領を発揮できなかった「アヘアヘアヘアヘ…」とギャグを披露。寛平がサハラ砂漠を踏破するウルトラマラソンにチャレンジした際に清志郎さんから応援メッセージを送ってもらったこと、マラソンとヨットで地球を一周したアースマラソンの応援ソングを作ってもらったことなど、清志郎さんとの思い出を振り返り、「ロックのキング、すごく優しくて思いやりのある方だった」と話した。

　映画は、清志郎さんが2001年、04年、06年に大阪城ホールで行ったライブ・エンターテインメント「ナニワ・サリバン・ショー」の映像を使い、“4回目のナニサリ”が開催される、とある一日を描いた音楽映画。トータス松本、斉藤和義、山崎まさよし、ゆず、矢野顕子、松たか子ら清志郎さんを愛してやまないアーティストが多数出演している。

　寛平は「大阪のあちこちをただ走っていただけなんですけど」。慎太郎は「僕はうどんを食べていただけ」という演出で、親子で映画初共演を果たしている。鈴木剛監督は「楽曲もパフォーマンス素晴らしい清志郎さんは、今もなお歌い続けている。そんな姿を体感してほしいと思う」と話していた。同作は11月26日（土）より全国公開される。

　また、囲み取材に応じた寛平は、21日亡くなった落語家・立川談志さんの訃報について「『いつみても波瀾万丈』という番組でご一緒した時、すごく魅力のある方だと思った。話を聞いているだけで勉強になるな、教わりたいなと思った。お酒を一緒に飲みたかった」と語り、冥福を祈っていた。