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【オリコン】由紀さおり、海外で話題のカバー盤が300位圏外→26位

■欧米でのブレイクをきっかけに、自身初のアルバムTOP30 
 歌手・由紀さおり(63)が、世界で活躍する米ジャズ・オーケストラ「ピンク・マルティーニ」と共演したアルバム『1969』(10月12日発売)が週間3147枚を売り上げ、11/21付週間アルバムランキング26位にランクイン。前週の300位圏外から急上昇し、発売1ヶ月で初の週間TOP100入りを果たした。欧米で火がついた同作の人気が、国内にも波及し始めている。

1969年のヒット曲をカバーしたアルバムが国内外で話題の由紀さおり

1969年のヒット曲をカバーしたアルバムが国内外で話題の由紀さおり

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 1969年3月にシングル「夜明けのスキャット」(累積売上109.0万枚・最高位1位)でデビューした由紀がTOP30入りしたのは、75年1/6付でシングル「挽歌」(74年9月発売)が27位を記録して以来36年10ヶ月ぶり、アルバムではデビュー43年目で自身初の記録となった。デイリーランキングでは先週末の11/11・12付で最高8位を記録しており、今後さらなる上昇の可能性を秘める。

 本作『1969』は、由紀がデビューした69年に国内外で話題を集めた作品のカバーアルバム。「夜明けのスキャット」のセルフカバーをはじめ、いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」、ヒデとロザンナ「真夜中のボサ・ノバ」、黛ジュン「夕月」のカバーを収録。日米英仏など22ヶ国で発売された。

 全12曲のうち、仏語で歌ったフランシス・レイの「さらば夏の日」以外はすべて日本語による歌唱にもかかわらず、米iTunesジャズ・チャートで1位(11/2付)を獲得。米ビルボードのジャズ・アルバムチャート初登場5位(11/19付)、カナダのiTunesワールドミュージックチャート1位、ギリシャのIFPI総合アルバムチャート4位など、各国で軒並み上位にランクインしたことで話題となっている。

 両者の出会いは、ピンク・マルティーニのリーダーでピアニストのトーマス・M・ローダーデールが、中古レコード店で由紀の1stアルバム『夜明けのスキャット』のアナログ盤を発見し、透明感のある歌声に魅了されたことがきっかけ。2007年に発売した彼らのアルバムで由紀の楽曲「タ・ヤ・タン」を日本語でカバーし、同曲のライブ映像を偶然YouTubeで発見した由紀のスタッフが連絡を取り、国境を超えた交流が始まった。

 由紀は「偶然の出会いから始まったコラボレーションがこんなことになるなんて、私自身が一番驚いています!」とコメント。初週22位からスタートし、69年の年間シングルランキング1位まで上り詰めた「夜明けのスキャット」同様の大ヒットとなるか注目される。



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