女優の常盤貴子が16日、東京・渋谷のNHKで行われた主演ドラマ『神様の女房』の記者会見に出席。常盤は、3度目の共演となる筒井道隆について「（これまで）優しい方なんだけど、ちょっとよくわからない人だった」と不信感を持っていたことを明かしたが、今回漫画『ONE PIECE』の話題でやっと心を通わせられたといい、「それを2人の支えにして、煮詰まってきたらその話をして盛り上がりました」と笑わせた。

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　同ドラマは、パナソニックの創業者・松下幸之助氏の妻・むめのさんを主人公にした物語。親も家も財産も学問もない大阪の電気工・幸之助と結婚し、貧乏生活の中でも手を取り合って成功していく夫妻の人生が描かれる。

　筒井との初共演が自身にとって人生初舞台だったという常盤は「初舞台でパニックになるなか、必要な小物を忘れた筒井さんは私を1人舞台上に残して普通に取りに行ってしまった」と恨み節。「筒井さんがわからないという思いでいっぱいだった」と当時を振り返った。それを聞いた筒井は苦笑しながら「常盤さんと仲良く楽しく撮影できたので、その雰囲気がむめのと幸之助にうまく投影されているといいなと思います」と飄々と語った。

　常盤は松下夫妻を「希望に溢れていてすごく羨ましい夫婦像。素敵な未来を想像して、ここまで必死に2人3脚で走り抜こうとする姿は羨ましい」と羨望の眼差し。筒井は松下氏を演じて「今、松下幸之助さんをドラマにするのはとても意義のあることだと思う。人間教育というのは大事で、モノじゃなく人ありきだってことが勉強になった」と充実の撮影を振り返っていた。

　ドラマ『神様の女房』はNHK総合にて10月1日（土）より放送開始（全3回）。