今年も多くの“桜”という言葉がタイトルに入っていたり、内容が春、桜の時期を歌った、いわゆる“桜ソング”が数多くリリースされたが、果たしてその売上げはどうだったのだろう。
まず今年の“桜ソングの本命”との呼び声の高かったコブクロの「桜」は昨年の11月2日発売という“桜ソング”としては早いスタートだったが、最新チャート(4/24付)でも16位とまだまだ勢いは衰えず、これで24週間、チャートの上位で踏ん張っていることになる。売上げ枚数も40万枚を越えた。彼らの中でのこの曲は“桜ソング”として捉えるよりも昔から存在していたコブクロとして最も大切な曲という位置づけだ。“血がかよった”言葉とメロディが、ロングヒットになっている最大の理由だろう。
この2作品は厳密にいうと昨年のリリースになるが、それでは今年発売された作品の中ではどの作品が強かったのだろうか。
堂本剛プロデュースの自身のソロプロジェクトENDLICHERI☆ENDLICHERIの「ソメイヨシノ」は2月1日に発売され、初登場1位を獲得。その後も順調に数字を伸ばし、16万枚を越えるヒットになっている。深くせつない詞とメロディが心に染みる好楽曲だ。
NIRGILIS(ニルギリス)の「sakura」も順調だ。3月1日のリリース以来、最高位12位と健闘。登場週数も7週となり、最新チャートでも56位にランクインしており、約3.4万枚を売上げている。この作品は、ロック、ポップ、エレクトロな感じが絡み合うサウンドの中、あの「AMAIZING GRACE(アメイジンググレイス)」のメロディを乗せるという斬新なアイディアは、新しいポップミュージックといってもいいかもしれない。
そして、今年の“桜ソング”戦争の“勝利者”と言っても過言ではないのが、いきものがかりの「SAKURA」だ。3月15日に彼らのデビューシングルとしてリリースされたこの作品は、40位に初登場後、37→25→20→19位とまさにじわじわ売れ続け、登場5週目で最高位を更新というロングセールスの動きになっている。現在『DENPO115東日本エリアCMソング』として大量オンエアされ、問い合わせが殺到しているという好状況で、桜の季節は終わっても、まだまだ売上げを伸ばしていきそうで、そういう意味では、“桜ソング”ウォーズの勝者はこの曲と言ってもいいだろう。
いきものがかりは水野良樹(G&Vo)、吉岡聖恵(Vo)、山下穂尊(G&Harmonica)の3人組で、彼らは99年にユニットを結成し、地元・神奈川県・厚木、海老名を中心に路上ライブなどを重ね、精力的に活動を続け、「SAKURA」でメジャーデビューを果たした。懐かしくも新しいポップスが彼らの魅力だ。「SAKURA」は一度聴くと耳に残る、普遍性を持ったこの名バラードが、スタンダードソングとして息の長いヒットになるのは間違いないだろう。
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