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担当者が明かす、漫画『ぴよちゃん』ヒットの理由 王道4コマは新聞の「窮屈さ」が生んだ?

「ぴよちゃん」のピュアな心に射抜かれる、ツンデレ同級生キャラにネットが共感

 今年1月、SNS上で大きな話題となったこの作品、Twitterでは「人々のふれあい」と「日常」を描く普遍的な物語に共感する読者がうかがえる。「まんま子どもで本当に笑える」「今日1日で一番癒された」「善人しか存在しない世界」「ひたすら優しくなれる」といった投稿が多数。中には親が子どもに読ませる姿も散見され、幅広い世代から支持されているようだ。

「新聞社に届くファンレターは60代以上と小学校低学年くらいに二極化しています。ですが、Twitterで実はそれ以外の層にもきちんと届いているのだと実感できました。以前にも、2万いいね!くらいつく投稿などはあったのですが、今回のように10万いいね!超えはなかった。話題になった理由は、正直よくわかりません。まとめサイトの影響説もありますが、SNS上で話題になった瞬間にすでに単行本があったというのもプラスに働いたのだと思います。なにより、目に触れたことで手に取ってみた方々の期待を決して裏切らないような、とても上質な作品だったということなのだと思います」

 ネット界隈では、ぴよちゃんの同級生であり、ツンデレなセレブお嬢様「ひみこ」も特に人気を集めている。2人の関係性を「尊い」と表現する層からの支持も熱く、「ぴよちゃん、高校生になって少し垢抜けるけど性格は変わらず天真爛漫でいて欲しい」「10年後もなかよしでいてほしい」といった願いを込めた二次創作ファンアートなどもSNSに投稿され続ける状況だ。

「青沼先生ご自身は、そういう別の楽しみ方もあるのね、と喜んでおられました。ぴよちゃんとひみこちゃんの仲良し話が増えていくにつれ、SNSでの反応も増えているように思います。2人に似た関係性としては、3巻から登場した宮司さんと、神社に住み着く猫のハチにも存在していますが、やはり評判が良い。

 ネット上で話題になるにはツンデレ要素が大事、ということなのでしょうか。宮司さんの登場は我々にとっても嬉しいサプライズでした。いずれにしても、青沼先生には可能な限り、自由にのびのびと描いていただく。老若男女の誰もが、読んで嫌だと思わないもの、というハードルは、実は非常に高いものなのですが、青沼先生は楽しみながらクリアし続けておられ、とても心強く思っています」

 魅力的なキャラクターたちによって無理なく醸し出されるノスタルジックな味わいは、作品の普遍的な魅力につながるもの。そのあたたかさは、忙しく日々を過ごす人々に、ちょっとした癒しを提供する。SNSから話題が広がり、しっかりと紙のセールスに結びついた好例でもあり、最新刊となる4巻の発売で、まだまだ部数を伸ばしそうな本作。アニメ化を希望する声も多い。さらなる動向に注目したい。
(文/及川望)

提供元: コンフィデンス

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