Wakana ソロデビューして芽生えた自我「もっと自分らしく」

小田和正やユーミンのように、“音楽を続けていくこと”が目標

 3曲目に収録された「恋はいつも」は、80年代風の打ち込みのトラック、華やかな解放感を備えたメロディー、恋の魔法をテーマにした歌詞が1つになったポップチューン。「アキノサクラ」とは全くテイストが違うが、この曲も間違いなく彼女の新機軸だ。この曲の制作に対して彼女は、ライブで楽しむことを意識していたという。

「これも1つの挑戦なんですが、みんなで楽しくライブで盛り上がれる曲を増やしたくて。しっとりとした曲が中心のライブも良いなとは思うんですが、お客さんに手拍子してもらったり、一緒に歌ったり、踊ったりするのも大好きなので。私は小田和正さんやユーミンさん(松任谷由実)が好きでライブによく行くんですけど、お客さんと一緒に楽しむことをしっかり考えてくれていて、そのことにすごく感動するんです。ずっと第一線で音楽を続けている方々だからこそですよね。私も続けていくことが目標だし、そんなライブが出来るようになりたいです」(Wakana)

 そして4曲目の「オレンジ」は、Wakana自身が作詞を担当。郷愁を誘う旋律とタイトなビートの対比が印象的な楽曲だが、この曲の制作において彼女は、“頑張るすべての人に対する応援歌”を意識していたのだとか。

「EPの制作期間中に友だちと仕事の話をしていて。一生懸命やっても伝わらないこともあるし、組織の中で“これが自分のやりたいことなのかな?”と悩むこともある。そういう経験を経て、この仕事ができて楽しいと話す友だちの言葉を聞いて、感動したんですよね。『オレンジ』はそんな働く女子たちに、そして頑張るすべての人に贈る歌にしようと思ったんですが、私は“頑張れ”と歌うのは違うなって。葛藤や悩みを抱えていても、朝になれば起きて、立ち上がらなくちゃいけない――そういう当たり前の日常を歌詞にしてみたかったんです。ドラマティックなことは起きないけど、心を掻きむしられるような思い出を含めて、すべてを抱きしめてあげたいなって」(Wakana)

2020年に向け、新しいWakanaがうまれる

 EPの最後に収録された「夕焼け」は、和の叙情性をたっぷり反映したバラードナンバー。アコースティックギターとの一発録りによるレコーディングは、彼女自身のアイデアによるものだ。この挑戦的な作品を持って、12月8日(大阪・梅田クラブクアトロ)、10日(東京・マイナビBLITZ赤坂)には、ワンマンライブ『Wakana Winter Special Live 2019 〜瞬き〜』を開催。「自分らしさをもっと表現したい」という彼女の意思は、ライブにおいても大きく作用するはずだ。

「『アキノサクラEP』の1曲目の「eve」は、“前夜”という意味。もうじき、ソロデビューさせていただいた2019年が終わりますが、いまは“ここからがまた新しい私の始まり”という気持ちもあるし、EPに収録した5曲、12月のライブ、いま制作している次の作品をつなげていきたいと思っています。そういう仕掛けを考えるのも好きだし、まずは私が示さないと、聴いてくれるみなさんもワクワクできないと思うんですよね。“私にはそんな大それたことは出来ません”なんて、考えたらもったいない。表現したい音楽もあるし、いろいろな方との出会いを活かしながら、これが最高だと思える曲を提示していきたいですね」(Wakana)

リリース情報

プロフィール

Wakana(ワカナ)
 12月10日生まれ、福岡県出身。12歳から声楽を学び、17歳より多数のイベントに出演。上京後、FictionJunctionのプロジェクトに参加。その後、劇場版アニメ『空(カラ)の境界』の主題歌プロジェクトとしてスタートした女性3人組ボーカルユニット・Kalafina(カラフィナ)のメンバーに抜てきされ、2008年1月にデビュー。本格的にシンガーとしてのキャリアをスタート。2019年2月6日にシングル「時を越える夜に」で、ビクターエンタテインメントよりソロデビューを果たした。

■Wakanaオフィシャルサイト:https://www.jvcmusic.co.jp/wakana/(外部サイト)
■Wakanaオフィシャルファンサイト:https://wakana-fc.jp/(外部サイト)
■Wakana Twitter:@Wakana1210staff

提供元: コンフィデンス

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