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「伝えたいことがあるわけではないけど歌いたい歌がある」 FOMAREが吹かせるロックシーンへの新風

 アマダシンスケとカマタリョウガ。群馬出身の幼馴染みの2人が組んだバンド・FOMAREは、6月12日にニューアルバム『FORCE』をリリース。6月14日からは初の全国47都道府県ツアーに旅立つ。2019年、音楽シーンで注目を集め、さらなる飛躍を誓う彼らに話を聞いた。

フェスのセットリストにバラード 自分たちの音楽性をしっかり伝えたい

 5月26日、東京・新木場の若洲公園で行われた「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2019」(通称メトロック)にFOMAREの姿があった。
アマダめっちゃ気合入りました。初メトロック。リハやってるときはお客さんまだあんまいなくて、正直『大丈夫かな』と思ったんですけど、いざ本番でステージに立ってみると……。あんなにお客さんがいたのは、初めてで嬉しかったですね。
カマタ出ていくお客さんよりも、入ってくるお客さんが明らかに多くて、徐々に増えていった感じが嬉しかったですね。
アマダいつもライブハウスでやっている僕らが、野外フェス。正直あんまり慣れない部分もあったり、まだ挑戦している部分もあるので、ライブハウスでやれていることをフェスでもしっかり出し切ろうという思いがあって。それはできたかなと思います。僕らもお客さんもはじめましての中で、曲が真ん中にあって、そこでグルーヴ感というか、一体感が出せたのはよかったです。
 といいながら、 “慣れていない”ことをまったく感じさせない圧巻のパフォーマンス。しかもそのセットリストには、昨年から本格的にフェスに参戦し始めたとは思えない“フェス巧者”の仕掛けがあった。
アマダ5曲目に『タバコ』というバラードを入れました。僕らは、疾走感のある曲もたくさんある中で、バラードも常に大事にしているんです。野外で初めてFOMAREを見る人にもちゃんとこういう曲もあるんだぜということを示して、その良さをちゃんと伝えたい。泣いてるお客さんも居たようで、『ちゃんと曲で勝負できてる』『ちゃんと曲が伝わっている』ということが実感できました。
 アップチューンで会場を沸かせお客さんを押し切ることもできる中で、バラードを投入して、自分たちの音楽性を初めて観るお客さんにしっかりと示し、伝える。観客の感動を誘ったこのナンバーをきっかけにステージは最終盤に突入。大きな盛り上がりとなった。

小6でバンド結成 コピーではなくオリジナル曲

 群馬県出身の幼馴染みのアマダシンスケ(Vo&Ba)とカマタリョウガ(Gt&Cho)が、同じバンドを好きになったことをきっかけに小学校6年生の時に結成。当時はとにかくさまざまなバンドを聴いていたという。

カマタ2人共、MONGOL800が大好きで、そこから音楽にのめりこんでいきました。モンパチきっかけに、Hi-STANDARD、dustbox、Hawaiian6、海外だとNEW FOUND GLORYとか…。『そのバンドが影響受けた音楽ってどんなんだろう?』って、プロアマ、邦楽洋楽関係なく、どんどん深掘りしていきました。
アマダその時聴いていた音楽って今も僕らの根底にあります。ぶっちゃけ最初聴いたとき、歌詞が何を言っているかよくわからない曲も多いじゃないですか。でも、疾走感があって、サビがキャッチーでなによりキラキラしてる。まさにキラーチューン。その感じが、僕らの“初期衝動”なので、今もそこを大事にして曲を作っていますね。

 音楽的な見識を広げながら、演奏のスキルアップに努め、中学3年生で初ライブ。驚くことに、当時からオリジナルの楽曲を作り、演奏していたという。
アマダ僕らコピーバンドの期間がないんですよ。もちろんクオリティーは今より全然低いんですけど、当時から意外と簡単に曲は作れていました。
カマタアマダの作るメロディーは、最高です。中3の頃、一番最初に送ってきたメロディーがあるんですけど、そこからグッとつかまれました。『これはいけるかも』って思いました。

「伝えたいことがあるわけではないけど 歌いたい歌がある」というスタンス

 FOMAREの楽曲は、アマダシンスケがベースとなる楽曲を制作し、その楽曲を2人が広げていく。メロディー先行で曲ができるケースが多いという。
アマダツアー中は、目の前のお客さんに集中したいので曲作りはしないんですけど、『曲を作る』と決めた期間に、しっかりと曲と向き合えば、フッとメロディーが降りてきてくれるんです。中学生の頃からずっと変わらないですね。歌詞は、自分の体験、経験が多いですね。誰にでも起こるような日常的なことを日記感覚で紡いでいます。伝えるというよりは、自分に言い聞かせるというか。それをわかってくれたらいいなと思っています。

 タイトル以外、ほぼ日本語で紡がれた歌詞は、難しい言葉が出てくるわけではなく、シンプルながらも日本語の美しさを感じさせ、叙情的で胸を打つ。メロディーと相まって、FOMAREの大きな武器となっているが、当の本人はそこまで大きな意識はしていないという。
アマダ意識があるとしたら、ダサい言葉を使いたくないくらいですかね。僕らバンドをやっているけど、『世界を変えたい』とか『この音楽シーンを変えたい』ということがあるわけではない。『伝えたいことがあるわけではないけど、歌いたい歌がある』という感じなので、今僕らが歌いたいことは、リアルに自分に起こった出来事なんですよね。

「大満足な」フルアルバム完成  そして47都道府県ツアーへ

 そんな彼らが、6月12日に1stフルアルバム『FORCE』をリリース。1ヶ月間で集中して制作した10曲を収めた今作の出来に、2人は満足しているという。さらに今作を引っ提げて、6月末からは自身最長の約半年間にわたる47都道府県ツアーに出る。
アマダアルバム出すことを決めて、ツアーとレコーディングの合間の1ヶ月で集中して作りました。作り始める前はどんな曲ができるんだろうって自分でも楽しみ半分、不安半分。でも曲作り期間中に、曲ができなさすぎて『俺が飛んだらどうなるかな』って思った夜はありました(笑)。
カマタフルアルバムで進化した姿を見せたいと思っていたので、いろんなアプローチをしました。ピアノを入れてみたり、レゲエやったり、おしゃれなギター入れたり。アマダが作ってきた原曲から、全曲イメージが大幅に変わってますね。いろんなタイプの曲が入った、現時点での最高傑作なので、出せるのが嬉しいです。この曲たちが47都道府県ツアーに出てどう育っていくのか楽しみです。
アマダ47都道府県ツアーが終わった後、僕ら同世代のバンドの中では、ずば抜けた存在になっていないといけない。そして、今の音楽シーンを支えている偉大な先輩たちが作り上げてきたものに挑戦していけるようにならないといけないと思っています。
アルバム『FORCE』
品番:SIT-1020
価格:2,300円

提供元: コンフィデンス

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