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GAFA独占状態に一石 “データの民主化”を目指すIoTプラットフォーム登場

 ブロックチェーンを用いたIoTプラットフォームサービスを手がけるジャスミーが3月29日、『Jasmy IoTプラットフォーム』を活用した事業の実証実験、商用アプリ開発などを共に行う「Jasmy Initiative」を2019年4月から設立したことを発表した。同日にはプロジェクトの概要を説明する会見も実施。トークイベントではタレントでプログラマーとしても活躍する池澤あやかも登壇。一部巨大企業が独占しているとも言われる“中央集権型”のデータ活用に対し、同社が推進するブロックチェーンを活用した“非中央集権型プラットフォーム”による『データの民主化(データデモクラシー)』の可能性が語り合われた。

“データの民主化”を実現し、個人が提供したデータの価値を個人に還元

吉田雅信氏(ジャスミー株式会社 取締役副社長CTO)はプレゼンで「データの民主化」を強調

吉田雅信氏(ジャスミー株式会社 取締役副社長CTO)はプレゼンで「データの民主化」を強調

 現在、世界の産業では「第四次産業革命」という大きな変革期を迎えている。“第三次”までは「生産の効率化」が図られてきたが、今、起きている「第四次産業革命」は、生産だけでなく、「衣・食・住・動」のすべてかかわっていくものであり、ジャスミーではそのためのカギを「IoT化」と定め、プラットフォーム開発に着手。「ウエアラブル(Wearable)」、「インターコム(Intercom)」、「JCB」、「スマートハウス(Smart House)」を横軸に、それらを結ぶ縦軸に、「コモンプラットフォーム(Common Platform)」をイメージ。独自のT字型戦略によるIoTプラットフォームを開発した。

 そこでキーテクノロジーとなるのが「ブロックチェーン」だ。会見に登壇したジャスミー取締役副社長CTO・吉田雅信氏は「これからはモノを繋なぐだけでなく、“コト”も繋ぐ時代」と説明。その一方で、「“コト”を繋いでいくにはAIの活用が必要だが、AIのためのビッグデータはごく一部の巨大企業だけが吸い上げている状態」と指摘し、「データの自由を取り戻す」と宣言する。
「これからは、“IT”ではなく“DT(データテクノロジー)”に変わっていく。多くの人が『データこそがエネルギー』と語っているように、石油の時代のエコシステムは、データを中心にしたエコシステムに変化していく。そして石油を生み出していた“油田”に替わるのが“IoT”だ。ただし、そのデータは中央集権型のシステムのなかにあり、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)に代表される巨大企業が独占しているという話もある。皆さんのデータがちゃんと保護され、安全に保管される必要があり、さらに、個人自身がデータの所有権を持ち、そのデータが活用され、価値を産んだ場合は、その価値は人々に還元されなくてはいけない。そのためにブロックチェーンを使う。ブロックチェーンの持つ、非中央集権型の仕組みをつかって、“データの民主化”を目指してく」(吉田氏)

“Rubyの女神”池澤あやかも登壇「データはセキュアな状態で管理されるべき」

  • 佐藤一雅氏(ジャスミー株式会社 代表取締役社長)

    佐藤一雅氏(ジャスミー株式会社 代表取締役社長)

  • ナビゲーターを務めた伊本貴士氏(IoT技術コンサルタト)

    ナビゲーターを務めた伊本貴士氏(IoT技術コンサルタト)

 トークベントでは、ジャスミー代表取締役社長・佐藤一雅氏、ジャスミー取締役副社長CTO・吉田雅信氏に加えて、タレント・プログラマーの池澤あやかと、ナビゲーターとしてIOT技術コンサルサントの伊本貴士氏が登壇。池澤は、慶應義塾大学 環境情報学部(SFC)卒。タレント業のかたわら受託開発もこなす「ギークなタレント」、「Rubyの女神」としても活躍。「中央集権型のデータ管理でも、すでに便利なテクノロジーやサービスが開発されており、良いのではないかと思っていた。むしろ個人でデータを持つとそういうことも難しくなるのでは?」と発言するなど、豊富な知識を活かし、鋭い質問がぶつけられた。

トークセッションではタレント・池澤あやかからも「このプラットフォームでのプライバリーポリシーは?」などより具体的な質問も

トークセッションではタレント・池澤あやかからも「このプラットフォームでのプライバリーポリシーは?」などより具体的な質問も

 池澤はトークイベント冒頭で、「普段はエンジニアとしても仕事をしているので、データをどう管理するのかを考える機会は多いです。最近はEU各国でデータの取り扱いに関する法規制の議論も進んでいます。日本もこの流れに乗っていかないと衰退してしまうのではないかとという危機感もある」と指摘し、「今日のプレゼンを聞いて、誰がデータの権利を持ち、どう管理しているのかを意識していくことで、自分のプライバシーを自分で管理している実感も得られるのではないかと感じました。また、そこに生まれたエコシステムのなかで、データが価値を創造し、新しいサービスが生まれていくと、今後は個人のデータ提供者にもインセンティブが発生するようになっていくのだというイメージが沸きました」とも語った。
 今後、ジャスミーではIT以外からも幅広く参加企業を募り、ハッカソンなども計画している。これまで海外の巨大企業が独占的に収集・活用してきたデータを“民主化”させる動きは日本国内から登場したのは実に興味深い動きとも言える。まずはどのように運用されていくのか、参加企業の動向も含め、今後の動きが注視される。

写真左から、吉田雅信氏(ジャスミー株式会社 取締役副社長CTO)、池澤あやか(タレント・プログラマー)、伊本貴士氏(IoT技術コンサルタト)、佐藤一雅氏(ジャスミー株式会社 代表取締役社長)

写真左から、吉田雅信氏(ジャスミー株式会社 取締役副社長CTO)、池澤あやか(タレント・プログラマー)、伊本貴士氏(IoT技術コンサルタト)、佐藤一雅氏(ジャスミー株式会社 代表取締役社長)

提供元: コンフィデンス

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