新作では鈴木京香をプロデュース、“芸人”音楽プロデューサー藤井隆「芸人のクセに」が「芸人だから」に
可能性を広げてくれたCDデビュー、その経験を他の人にも提供したい
「そんな風に自分の音楽を聴いてくださっている方がいると教えていただいて本当に嬉しかったです。そんな方々に『音楽、頑張りましょうよ』とおっしゃっていただいて、本当に勇気付けられました」(藤井)
そして、藤井が14年に主宰レーベルを立ち上げた理由はもう1つあった。
「私は恵まれていてCDでデビューさせていただいた時、いろんな経験をさせていただき、いろんな所にジャンプをさせていただきました。『歌ったら似合うだろうな〜』とか『オリジナルの楽曲があれば面白そうだな』と思う芸人さんがいますので、自分の(音楽)活動だけではなく、昔の自分のようにCDをリリースできるようなことはできないか、と考えました。自社にレコード会社があるのも誇りに思っていますし、支えてくれるスタッフもいるので、レーベルをやらせてもらえないかと事務所に相談しました」
尊敬する先輩からの嬉しい言葉 東野「藤井くんらしいね」、今田「楽しみにしてるわ〜!」
16年には“外部タレント”である早見優の21年ぶりの音楽作品をプロデュースしている。今後も「芸人さんにも俳優さんにも、歌っていただきたい人は頭の中にいます」というから楽しみだ。最後に「最近嬉しかったこと」として、尊敬する芸人である今田耕司、東野幸治との邂逅を語ってくれた。やはり藤井は芸人であり、フェイバリットも音楽だけではないことが窺える。
「東野さんが『dress-ing』のことを知ってくださっていて、まず『何やってんの?』と言ってくださいました(笑)。『でもすごく藤井くんらしいね』とおっしゃってくださいました。また(『dress-ing』の)収録曲の1つ『水星』(tofubeats)は、今田さんとTOWA TEIさんの楽曲『ブロウ ヤ マインド』のリミックスなので、ご報告したら『楽しみにしてるわ〜!』と言ってくださいました。お2人からいただいたお言葉がすごく励みになりました。3月2日に鈴木京香さんによるCDお渡し会をします。『dress-ing』について京香さんがファンの皆さんにどんなお話しをしてくださるのか私自身が楽しみです。私は当日責任をもって司会を務めさせていただきます。プロデューサーとして芸人として、ベストを尽くして鈴木京香さんのファンの皆さまに喜んでいただける1日になるよう尽くしたいと思います」(藤井)
文/児玉澄子