【UPCOMING】7/3付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作

 最新7/3付オリコン週間ランキングから、TOP20位圏内には入らなかったものの、CDセールスやデジタル配信で注目すべきチャートアクションを見せた作品を、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』編集部のメンバー6名が各目線でピックアップ。これから注目すべきアーティスト、話題作の動向を紹介する。

大阪☆春夏秋冬「レインボーカラー」/シングル40位

大阪拠点のダンス&ボーカルユニット、“聴かせる”リアレンジ新作
 大阪を拠点にする6人組ダンス&ボーカルアイドルユニット、大阪☆春夏秋冬(おおさかしゅんかしゅうとう)の新作「レインボーカラー」が、週間シングルランキング40位に登場。ハードロックからソウルフルなファンク、J-POPバラードまで幅広いジャンルの曲を、圧倒的な声量のコーラスワークと、メンバー全員が日本舞踊のバックグラウンドを持つ激しさとしなやかさを併せ持つダンスで表現する。ライブでの人気曲をリアレンジした新作は、フェスシーズンを前に“しゅかしゅん”の現在形を示した“聴かせる”ポップ&ダンス系勝負曲。

FIVE NEW OLD「BY YOUR SIDE EP」/シングル75位

スタイリッシュなサウンドが魅力の次世代バンド
 4人組バンド・FIVE NEW OLDのシングル「BY YOUR SIDE EP」が、週間ランキング75位にランクインした。2010年に神戸で結成された同バンドは、日本人離れした英語ボーカルとR&B からブラックミュージック、80’s や90’s の要素も取り入れた洗練されたサウンドが印象的。新旧が織り交ざった絶妙なメロディーと心地良い歌声は、世代問わず愛されるだろう。ライブでの熱量高いファンキーなステージングも彼らの魅力の1つであり、日本だけでなく、海外を視野に入れた活動にも期待したい。

HARUCA「永遠のこたえ」/シングル98位

『正解するカド』エンティング歌う、新タイプのアニソン歌手
 HARUCAのシングル「永遠のこたえ」が、週間ランキング98位に初登場した。世界の終わりと始まりを描くSFアニメ『正解するカド』の主題歌で、日本を代表する数々の映画やドラマを作曲してきた岩代太郎氏が楽曲を制作。劇伴のような壮大なメロディーは作品の世界観をそのまま表しているようで、HARUCA は芯を感じさせる歌声をもってじっくりと聴かせている。なおHARUCA は4 歳からバイオリンを習っていたといい、オーケストラ音楽への造詣も深い様子。新たなタイプのアニソン歌手としても注目したい。

JUNNA『Vai! Ya! Vai!』/アルバム21位

「マクロス」シリーズ最年少歌姫、“ソロシンガー”としても本領発揮
 人気アニメ『マクロスΔ(デルタ)』に登場する戦術音楽ユニット・ワルキューレのメンバーの1人として歌を担当し、「マクロス」シリーズ最年少歌姫として知られるJUNNAのソロデビューミニアルバムが、週間ランキング21位に初登場した。ワルキューレのメンバーの中でも、ひときわ力強い歌声を響かせてきたJUNNAだが、今作で高音と低音を自在に操る彼女のソロシンガーとしての実力を遺憾なく発揮。ハイテンポなロックナンバーの表題曲や、自身が作詞を手がけた「Catch Me」など、さらなるポテンシャルを秘めた全6曲を収録している。今夏開催の東名阪ツアーにも注目。

反田恭平『月の光〜リサイタルピース第1集』/アルバム69位

出光音楽賞受賞、勢いに乗るスターピアニストの第3弾
 新進音楽家の育成を目的に、おもにクラシック演奏家に対して贈られる出光音楽賞を今年受賞した、今最も注目を集めているピアニスト・反田恭平の3枚目のアルバム『月の光〜リサイタルピース第1 集』が、週間ランキング69位に登場。『亡き王女のためのパヴァーヌ』『月の光』など、定番の人気楽曲が収録されている今作だが、その演奏はひと味もふた味も違う。キラキラとした映像美が魅力的なドビュッシーの『喜びの島』も、彼の手にかかると力強い、まったく別の表情を見せる。クラシックのイメージが変わるドラマティックな演奏は、誰の耳にも新鮮に響くに違いない。

グレース・ヴァンダーウォール『パーフェクトリー・インパーフェクト』/アルバム99位

“未来のテイラー”が日本デビュー
 当時弱冠12歳にして、人気オーディション番組『アメリカンズ・ゴット・タレント』の16年度優勝者となったグレース・ヴァンダーウォールの日本デビューアルバム『パーフェクトリー・インパーフェクト』が、週間ランキング99位にランクインした。数々の人気アーティストを発掘してきたサイモン・コーウェルをして「未来のテイラー・スウィフト」と言わしめた才能。それはハスキーで伸びやかなボーカルに存分に表れている。少女の無垢で力強い決意が込められた熱唱が胸を打つ。アルバムタイトルにあるようにいまだ“不完全”。どのような成長を遂げるか大いに期待。
(『コンフィデンス』 17年7月3日号掲載)

提供元: コンフィデンス

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