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ポルシェ911 GT3 RS(RR/7AT)【試乗記】


鉄分が効いている

991型の集大成といえる「ポルシェ911 GT3 RS」に試乗。巨大なリアウイングをはじめ、ド派手なエアロパーツをまとった“スーパーカー”は、公道ではさぞ持て余すかと思いきや、さにあらず。おっかなびっくりのドライブでも十分に留飲の下がるクルマに仕上がっていたのだった。

レーシングカー直系の血脈

ポルシェ911においては、最新の992型の「カレラS」系が2018年11月に世界デビューして日本上陸を果たし、この秋に「カレラ」系も本国デビュー……という今は時期である。対して、2018年2月のジュネーブショーで初公開されたGT3 RSは、もはや先代あつかいとなっている991型(の後期モデル)の究極進化形ということになるらしい。

ポルシェにおける「RS」とは、1950年代からモータースポーツ直系モデルだけに与えられてきた名称だ。911でのRSのはじまりは、1972年秋にナロー時代最後をかざる1973年型(ナナサン)として、当時のグループ4ホモロゲーション用(あまりの人気に生産台数が増加して、最終的にはグループ3も取得)に開発・発表された「カレラRS」である。

以前に島下泰久さんも書かれていたように、“GT3+RS”という現在にいたる二段重ねネーミングが登場したのは、996型の最末期となった2003年である。当時はサスペンション部品のホモロゲーション取得のために開発されて、最終的に約700台が生産されたともいわれている。これ以降はお約束バリエーションとして、基本的に途絶えることなく続いている。

911以前は完全なレーシングマシンとして、そして“ナナサンカレラRS”はホモロゲーション用としてのRSだったが、最近のモータースポーツレギュレーションではGT3 RSのような量産車が存在する必然性はない。耐久レースなどで敵に勝つための911の役割は、現在「RSR」や「GT3 R」が担っている。

現在のGT3 RSは、ワンメイク用カップカーの血統を引き継ぎつつ、ポルシェモータースポーツが開発する公道マシンという意味で、モータースポーツ直系という意味づけを守っている状態で、その実像は今や、自然吸気最速にして上級好事家が純粋に楽しむためのハイエンド911……へと変貌している。...

提供元:webCG

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