分かった人ほどよく分かる
ボルボ車のパフォーマンスを高めるというディーラーオプション「ポールスターパフォーマンスソフトウエア」をご存じだろうか。新車装着のみならず、既販車への搭載も可能なこのシステムの効能を、装着車と非装着車を同時に試乗して確かめた。
パワートレインを総合的にチューニング
ボルボで、知る人ぞ知る……的な隠れた人気オプションとなっているのが“ポールスターチューン”である。同オプションについては、その登場時からwebCGでも何度か試乗記事を掲載しているので、ボルボ所有歴のない好事家の皆さんにもご存じの向きはおられると思う。早いハナシが、それはパワートレイン用の純正コンピューターチューンである。
ポールスターといえばボルボ直系の高性能車ブランドであり、その名を冠したチューニングソフトウエアも本国がダイレクトに開発した由緒正しきオプションだが、提供は正規ディーラーの整備工場で専用ソフトウエアをダウンロードするスタイルなので、販売店オプションあつかいとなる。もちろん、装着してもクルマの保証内容になんら影響を与えない。
同種のソフトウエアは、日本では2012年10月に「ポールスター・パフォーマンスパッケージ」の名称で「T6」(当時は3リッター直6ターボ)専用のエンジンマネジメントプログラムとして初登場。以降、その対象を直列4気筒ターボや同ディーゼルにも広げていった。
そんなポールスターソフトウエアは現時点で、グローバルで15万ダウンロード超、国内でも9400ダウンロード以上の累計実績があるそうで「対象車種のおおよそ1割のお客さまが購入しています」とはボルボの担当氏の弁だ。
最新ボルボを対象とした現行ポールスターソフトウエアは、その改変範囲をエンジンに加えて、変速機や(AWDモデルの場合は)その4WDシステムの制御まで広げたパワートレイン総合チューンというべき内容となっており、商品名も「ポールスターエンジニアード」に変わっている。対象車種は「V40」から「XC90」まで、対象パワートレインも「D4」や「T5」「D5」のFFやAWDなど多岐にわたるが、価格は一律で18万8000円。たかが1割されど1割(笑)。目に見えないソフトウエアに約20万円……という価格設定を考えると、1割という装着比率はけっこうな人気といえるだろう。...