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大正時代へタイムスリップ!?愛知県新城市「美術珈琲 鳳来館」


東三河の玄関口・愛知県新城市。歴史と豊かな自然に囲まれた情緒ある町で、今密かに脚光を浴びているスポットがあります。それは「美術珈琲 鳳来館」!旧大野銀行の建物をそのままに、ギャラリーカフェとしてリニューアルして店内では、まるで大正時代にタイムスリップしたような空間で優雅なひと時を過ごすことができます。加えてなんと!竹久夢二作品も展示されており、見応え抜群!美術に触れつつ最高の食事を楽しみましょう。

大正時代へタイムスリップ!?林業の町を支えた「旧大野銀行」

写真:土庄 雄平

新城市の中心部から車で30分弱、織田信長と武田勝頼が対峙した場所として有名な「長篠」を越えると「三河大野」の町へ到着します。このエリアの特徴は、木材がふんだんに使われた昔ながらの街並みです。実はこの大野は、かつて林業でとても栄えた町であり、その面影が至る所に残っています。

写真:土庄 雄平

実は今回紹介する「美術珈琲 鳳来館」の建物・旧大野銀行もその一つ!もともと林業で経済的に繁栄したこの町を支えるために建設された背景があるほか、その建築にも色濃く大野らしさが表れています。
外観は鉄筋コンクリートの剛健な印象ですが、実際に中へ入ってみると、ヒノキの一枚板を使った窓口カウンターなど、立派な木材が至る所に使われており、とても見応えがあります。いかにも林業の町「大野」らしい内観ですね!
実はこの建物ですが、2007年に「美術珈琲 鳳来館」としてオープンした2年後、国登録有形文化財に登録されています。まさにこの建物は、大野の町の生きる歴史と言えるでしょう。

写真:土庄 雄平

そんな歴史ある「旧大野銀行」をリニューアルした喫茶店こそ「美術珈琲 鳳来館」!2006年に銀行が閉店してから、銀行の空間そのままに、アンティークな家具を配して、まるで大正時代にタイムスリップしたかのような雰囲気が漂います。
そんなゴージャスかつレトロな雰囲気の中で、名物料理にデザート、そして絶品のコーヒーを頂けるなんて、なんとも贅沢ではないでしょうか?

インスタ映えも!雰囲気抜群の特別室で頂く食事が最高すぎる

写真:土庄 雄平

特に、応接用の特別室で頂く食事が最高!空いていれば1F奥の部屋を、客席として利用可能で、注文したメニューもそこまで運んでもらうことができるのです。まさにVIPの気分を味わえうことができますよ。こんなに贅沢なのに、部屋の追加使用料が掛からないなんて驚きです!
食事メニューもカレーからスパゲッティ、信州ポーク照り焼き重などバリエーション豊か!桑の実を使った蕎麦や、青バナナのうどんなど異色系も多いですが、実は健康について考え抜かれたアイデアメニュー!食べても見ても美味しい最高な食事の時間を味わえます。

写真:土庄 雄平

また食事だけじゃなく、デザートと食後のコーヒーメニューも揃っています。シフォンケーキやパンケーキなど甘いもの好き女子には堪らないラインナップです。「美術珈琲 鳳来館」をフルで味わいたいならこちらも注文しましょう!味が素晴らしいのは勿論のこと、デザートと部屋の内観を一緒に収めれば、インスタ映えな一枚が撮れるのでおすすめです!

写真:土庄 雄平

なお「美術珈琲 鳳来館」のこだわりと言えば、一杯ずつ丁寧に淹れてくれるサイフォンコーヒー!ドリップが主流となった今ではほとんど見かけない手法ですが、まろやかな味わいと香りが楽しめるとして重宝されています。注文した際は、カウンターで見学可能なので、是非見てみてくださいね!
そして、このサイフォンコーヒーこそ、甘いデザートに本当によく合う逸品。甘さと苦さの心地良いコントラストとその余韻を楽しみましょう。

竹久夢二作品も!無料で見応え抜群のアートギャラリーがすごい

写真:土庄 雄平

味も雰囲気も抜群な「美術珈琲 鳳来館」ですが、まだまだ魅力は尽きません!実は、1Fの喫茶スペースから階段を上り2Fへ行くと、そこにはアートギャラリーが設けられています。主な展示品は、旧大野銀行の遺留品や、「美術珈琲 鳳来館」を管理する(株)スエヒロ産業の社長「安形憲二」氏のコレクションなのだとか!
その中でもなんと言っても目玉は、「大正ロマン」を代表する画家・竹久夢二の作品でしょう。「夢二式美人画」と呼ばれ、当時一世を風靡した作品が多数展示されています。細くしなやかな輪郭と、どこか憂いを帯びた瓜実顔が特徴的な女性像になぜか見入ってしまいますね。

写真:土庄 雄平

一方、現代アート作品についても多数展示されています。優雅な大広間を贅沢に使って作品が並んでおり、とても見応えがありますよ!実は、この2Fは展示室という役割以外に、イベントスペースとしても貸し出されており、ここで個展を開いた作家が置いていった作品も多いのだとか!
また、前述した(株)スエヒロ産業の社長「安形憲二」氏自身が書道家(遊彩書画家)でもあり、その作品も多く展示しています。ダイナミックな文字と彩りを駆使し、遊ぶように型にとらわれない作品は必見!

写真:土庄 雄平

またコレクションはアンティークにも及びます。「郷ひろみ」が使用したソファーや大理石の時計など、宝探し感覚で店内を歩き回るのも面白いですよ!特に目を惹かれるのは、1920年代のアメリカ式パイプオルガン!その独特なカラーリングと年代感。そしてコンパクトがトレンドの現代とは相容れない、その大きなフォルムは見ものですよ!

緑に囲まれ、隠れ家的佇まい!「旧料亭菊水」で癒しの時間

写真:土庄 雄平

そして最後に、とっておきの場所をお伝えします。それは「美術珈琲 鳳来館」の裏手にある「旧料亭菊水(通称とりや)」!実はこの建物、かつてこの地にあった肉屋さんが建てた料亭で、通りに面していないことから、その存在が知られていませんでしたが、肉屋さんが店を畳み、取り壊す中でその奥に見つかったのです。
現在は、鳳来館とともに見学することが可能!窓を多用した水色の色調と、緑に囲まれた雰囲気がとても趣がありますね。実は平成27年に有形文化財に登録されています。

写真:土庄 雄平

建物の中に入れば癒しの空間です。どこか懐かしい畳の匂いが漂い、ホッと一息つきたくなるような時間が流れます。窓から庭を眺めながら寝転がるのが最高です!「美術珈琲 鳳来館」で食事を終えたら、こちらで休憩するのも良いかもしれませんね。

写真:土庄 雄平

またこの建物の見所は、奴と雀、竹林を巧みに描き、料亭らしい遊興的雰囲気を醸す鏝絵(こてえ)です。この作品は、大野の名左官で、この地区で数多くの仕事を残した鈴木光夫氏の最高傑作と言われています。

居心地良い「美術珈琲 鳳来館」!食事とともに最大限に楽しもう

写真:土庄 雄平

大野地区に佇む「美術珈琲 鳳来館」は、文化財の建物・絶品メニュー・充実のアートギャラリーの三拍子が揃った新城市を代表する名スポットです。ひとたび店内へ入れば、大正ロマンを思いっきり感じられる内観が広がり、大変心地良い時間が流れます。その中で、美味しい食事を頂くのはまさに至福のひと時。さらには食後には、ゆったりとアートギャラリーを楽しむことができるという特典付き!隠れ家的な「料亭菊水」も良いですね。一石何鳥も楽しめる「美術珈琲 鳳来館」へぜひ足を運んでみてください!

美術珈琲 鳳来館の基本情報

住所:愛知県新城市大野上野17-2
電話番号:0536-32-2332
アクセス:JR新城駅から車で約30分
月曜日が定休日
2019年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
大野宿 美術珈琲 鳳来館
http://horaikan.suehiro-i.com
旧料亭菊水 - 新城市
http://www.city.shinshiro.lg.jp/index.cfm/8,44033,152,720,html

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
土庄 雄平

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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