軽自動車を革新せよ
ダイハツが「DNGA」と称する次世代のクルマづくり技術を総動員して開発した新型「タント」。プラットフォーム、エンジン、トランスミッションと、従来モデルからすべてが刷新された新しいトールワゴンは、軽の新時代を感じさせる見事な仕上がりとなっていた。
“未来”と“世界”を見据えたダイハツの挑戦
「アイタタタ……」 朝、目覚めると同時に襲ってくる肩や背中の痛み。鏡に映るのは、ライザップCM“使用前”の姿。 「わたしはこのプヨプヨボディーで一生を送らなくてはいけないのかしら? もう菜々緒みたいな体形にはなれないのかしら?(それは絶対ムリ!)」 ビバ、肉体改造!
そんな筆者の悲願であるパーフェクトボディーを手に入れたのが、4代目となるダイハツ・タントである。タントといえば、2003年に初代が登場、2代目からは大開口のミラクルオープンドアを持つ“マタニティーカー”として、累計で200万台を売り上げている大ヒットモデルだ。ただ、近年は「ホンダN-BOX」といったライバル車に水をあけられていた。
そこで、ついにフルモデルチェンジである。 今回の開発のキモとなるのが、ダイハツ独自の設計思想である「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」だ。一番小さい軽のプラットフォームを磨き、同じやり方をAセグメント、Bセグメントへと展開していくことで、グローバルでも戦える安くて良いクルマづくりを目指すというもの。これにより、タントは実に17年ぶりにプラットフォームを一新。加えてエンジンやトランスミッションまで刷新された。プラットフォームとユニットを同時にすべて新しくするのは、ダイハツにとって初めての試みであり、CASE(コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動化)やMaaS(Mobility as a Service)といった将来像を見据えての、社運を賭けた大刷新ともいえる。
具体的には、部品の共有化率を大幅に高めることで、プラットフォームの数を減らしつつ、1プラットフォーム当たりの車種数を増やす。これにより、軽からBセグメントまでで15ボディータイプ、21車種のラインナップとし、世界90カ国・地域での展開を視野に入れていくという。
では、クルマそのものはどう変わったのか?...