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トヨタ・スープラRZ(FR/8AT)/スープラSZ-R(FR/8AT)/スープラSZ(FR/8AT)【試乗記】


道がクルマをつくる

トヨタが建設を進めている新たな研究開発施設「トヨタテクニカルセンター下山」を舞台に、新型「スープラ」の3グレードを比較試乗。各モデルの特徴を探るとともに、「ニュルを模した」といわれるテストコースがこれからのクルマづくりにおいて担う役割に、思いをはせた。

ユーザーに最も近いテストコース

敷地面積が約650ヘクタール(=650万平方メートル)……と聞いてもピンとこなければ、東京ドーム140個相当と言えばそのスケールが想像いただけるだろうか……と、書いている自分からしてまったくその図が思い描けない。何かいいたとえはないものかと探してみたら、新千歳空港の敷地面積が約720ヘクタールとそれに近かった。

トヨタが2023年の全面稼働を目指す下山テクニカルセンターは、愛知県の豊田市と岡崎市とをまたぐ山林部に建設が進んでいる。くだんの650ヘクタールはその総面積で、うち270ヘクタールは山間部を開墾。これはアセスメントで希少生物なども発見された現場の環境変化を最小限にとどめるべく当初計画よりも大幅に開発面積を縮小したうえ、凸面の掘削土砂を凹面に用いるなど、土砂の移動を最小限にとどめながらの平滑化が進められている。

平滑化の理由はこの敷地の多くがテストコースとして用いられるからだ。とはいえその面積は650ヘクタールのうちの17%。付随施設が11%となり、7割以上が緑地として残される。コース数は当初計画の14から11へと減らされた。それでもトヨタにとって本社から30分以内でアクセスできるこの場所に開発拠点が設けられることは、効率的にはもちろん、心持ち的にも悲願だったという。なにせ初代「レクサスLS」(=初代「セルシオ」)の開発拠点となった北海道・士別試験場の建設決定と同時期には既にこの地も検討されていたというから思い入れは30年以上。その完成が近いとあらば、喜びもひとしおだろう。

全面稼働の暁には3300人の就労が予定される下山テクニカルセンターは明日の市販車に直結する技術開発や味づくりの拠点として機能し、冬季や超高速領域のテスト機能を持つ士別試験場や、未来の自動車技術開発を担う東富士研究所との役割分担を明確化させるという。

すなわちユーザーに最も近いテストコースを擁するこの場所で、いち早く完成したのが中工区と呼ばれる中心部分。そこにはニュルのノルドシュライフェを模したともうわさされる全長5.3kmのカントリー路がある。...

提供元:webCG

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