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令和で人気急上昇!大宰府政庁跡の「坂本八幡宮」と「大宰府展示館」


2019年5月1日から新元号「令和」になることが発表されました。「令和」は福岡県太宰府市にあった大伴旅人邸で開かれた「梅花の宴」で詠まれた32首の歌の序文から採用されました。「令和」発表の翌日からそのゆかりの地として「坂本八幡宮」と「大宰府展示館」が大人気となっています。それでは、この二つの地が「令和」とどういうつながりがあるのかご説明していきましょう。

奈良・平安時代に外交の窓口となった「大宰府政庁」

写真:添田 春斗

7世紀後半に、大和朝廷が国の西の守りと外交の窓口となる役所を太宰府に作り、「大宰府政庁」としました。その規模は平城京、平安京に次ぐ大きなものであったといわれています。

写真:添田 春斗

現在、「大宰府政庁跡」は、広大な敷地に芝生が敷き詰められ、当時の建物を偲ばせる礎石が残されています。門や回廊、周辺の役所跡などが整備されて、だれでも自由に利用できる公園になっています。

写真:添田 春斗

周囲は山の緑や木々に囲まれ、きれいに整備された広大な芝生のスペースは出入り口の柵などもなく、誰でも自由に入れます。ビニールシートを敷いてピクニックを楽しむ姿も多くみられ、市民の憩いの場でもあります。(BBQは禁止です。)
<大宰府政庁跡の基本情報>
住所:福岡県太宰府市観世音寺4-6-1
アクセス:西鉄電車「都府楼前駅」から徒歩約15分。コミュニティバスまほろば号「大宰府政庁前」下車すぐ

「令和」の元歌が詠まれた大伴旅人邸があった「坂本八幡宮」

写真:添田 春斗

「大宰府政庁跡」の横の小道をバス停から500メートルほど進むと「坂本八幡宮」があります。大宰府政庁の長官であった大伴旅人邸があった「坂本八幡宮」です。ここで「梅花の宴」が開催され、詠まれた32首の歌の序文から採用されたのが「令和」です。

写真:添田 春斗

境内にある由緒書きによると、「坂本八幡宮」は土地神・産土神として崇拝されている神社で、ご祭神は応神天皇となっています。嵯峨天皇弘仁2年(811年)に勅宣により、ここ坂本の地に「善正寺」が建てられたとされています。

写真:添田 春斗

「坂本八幡宮」は福岡市民にもそれほど認知度の高い神社ではなく、以前は1日の参拝客はまばらで、ほんの数人だったといわれています。それが、「令和」発表後は、平日でも大勢の参拝者が訪れています。「令和」ゆかりの地として人気急上昇となりました。

「令和」の額を持って記念写真でインスタ映え!

写真:添田 春斗

境内の入口には「がらんさま」と呼ばれる立石があります。「がらんさま」は、寺の中心地や結界となる境に置かれ鎮守の役割を果たすといわれ、神仏混合の時代に広大な伽藍をお守りする神様だったともいわれています。

写真:添田 春斗

境内の一画には「大伴旅人」の和歌が記された歌碑があります。「わが岡に さ男鹿来鳴く 初萩の 花嬬問ひに 来鳴くさ男鹿」と書かれており、「私の住む岡に牡鹿が来て鳴いている。今年初めての萩の花が咲き、牡鹿がやってきて妻問いをしていることよ」という意味の歌です。

写真:添田 春斗

連日多くの人が訪れて賑わっている「坂本八幡宮」ですが、境内では「古都大宰府保存協会」の方たちが中心にボランティアで案内などを行っています。境内で、「令和」の額を持って写真を撮ることができます。
<坂本八幡宮の基本情報>
住所:福岡県太宰府市坂本3-14-23
電話番号:なし(常駐者はいない)
アクセス:西鉄電車「都府楼前駅」からコミュニティバスまほろば号「大宰府政庁前」下車、政庁跡沿いの道を500メートルくらい歩く。

「大宰府政庁跡」の一画にある「大宰府展示館」

写真:添田 春斗

「坂本八幡宮」から「大宰府政庁跡」の広大な広場を挟んで反対側に「大宰府展示館」があります。まず、「坂本八幡宮」を訪れ、その後で「大宰府政庁跡」をのんびりと歩いて「大宰府展示館」に向かうルートが人気です。

写真:添田 春斗

「大宰府展示館」は「古都大宰府保存協会」が運営しており、開館時間は9:00〜16:30、定休日は毎週月曜日(休日の場合は翌日)となっています。うれしいことに入場料は無料です。

写真:添田 春斗

前の写真は「大宰府政庁跡」から行った場合の入口ですが、こちらは前面道路側の入り口です。ここには観光地には定番の顔抜きが置かれています。衣装は万葉の時代の男女で、新元号「令和」ゆかりの地とかかれた看板も添えられています。つい写真を撮りたくなりますよね。

話題の「梅花の宴」のジオラマはここに!

写真:添田 春斗

「大宰府展示館」では、鬼瓦などの出土品や奈良時代の素掘り溝が発掘された状態のまま保存され公開されています。他にも、奈良時代の官人の食事を復元したものも展示されています。
写真は、平安中期の「大宰府政庁」を復元した模型です。門や回廊、正殿、脇殿など荘厳な姿が復元されています。(福岡県立アジア文化交流センター所蔵)

写真:添田 春斗

平安時代には「大宰府政庁」を中心として都市が形成されていました。写真は8世紀後半の周辺を含めた都市の様子を再現したジオラマです。規模の大きさがわかりますね。

写真:添田 春斗

「令和」ゆかりの地は万葉時代のロマンを肌で感じられる場所

以上、「令和」で沸き立つ太宰府市の「坂本八幡宮」と「大宰府展示館」をご紹介しました。私たちの人生の間に新元号を迎えることは、そうたくさん機会があるわけではありません。新元号「令和」を迎えるに際して、「令和」の元となった歌が詠まれた地を訪れて、万葉時代のロマンを肌で感じてみませんか。
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
大宰府展示館
https://www.kotodazaifu.net/pavilion
古都大宰府保存協会
https://www.kotodazaifu.net/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
添田 春斗

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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