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ホンダ・クラリティPHEV(FF/CVT)【試乗記】


これならイケる

2030年には世界で販売する四輪車の3分の2を電動化するというホンダ。そのプロジェクトの先駆けとして日本の道を走りだすプラグインハイブリッド車「クラリティPHEV」に、クローズドコースで試乗した。

早くから電動化に取り組んできたホンダ

ホンダは電動化に早くから取り組んできた自動車メーカーのひとつだ。電気自動車(EV)を初めて発表したのは1997年。米国カリフォルニア大気資源委員会(CARB)のゼロエミッション車普及プログラムに対応したもので、トヨタや日産、ゼネラルモーターズ(GM)なども開発に乗り出したが、専用設計の車両を送り出したのはホンダとGMだけだったと記憶している。

「EVプラス」という名前のその車両は当時のコンパクトカー「ロゴ」の車高を上げて床下にニッケル水素バッテリーを積んだような成り立ちを持っていた。ホンダはこれを日米でリース販売した。

EVプラスは日本仕様の場合、満充電での航続距離が210km(当時の10・15モード)、最高速度が130km/hと十分な性能を持っていたが、登録諸費用やメンテナンス料などを含めた月々のリース額は26万5000円で、36カ月リースという契約だったから支払金額は954万円にも達した。

他のEVも同じような状況であり、いくらカリフォルニア州が推進してもユーザーがなかなかついていけなかっただろう。さらに一連の経緯を再現したドキュメンタリー映画『誰が電気自動車を殺したか?』によれば、石油業界などの圧力によって、ゼロエミッションプログラムが骨抜きにされたことが紹介されている。

しかも同じ1997年にはトヨタが初代「プリウス」を発表。ホンダも2年後の「インサイト」を皮切りにハイブリッド車(HV)に力を注ぐことになる。さらにホンダは同じ年に「FCX-V1」「FCX-V2」と名付けた2種類の燃料電池自動車(FCV)を発表。2002年には日米でリース販売した。つまり現実的な環境対応車としてはHV、ゼロエミッションビークルの本命としてはFCVを掲げていくことになった。...

提供元:webCG

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