これぞバイクの面白さ
2018年2月の発売以来、多くのライダーから注目されているカワサキのスポーツバイク「ニンジャ400」。実際に乗ってみると、ベテランをも夢中にさせる、このモデルならではの楽しさが満ちあふれていた。
決め手は元気なパワーユニット
400ccのスポーツバイクは、ハッキリ言ってしまうとマイナーなカテゴリーである。ロングセラー「ホンダCB400SF」以外は、どうもパッとしなかった。ところがこの春に投入されたニンジャ400が急速に人気モデルとなりつつある。
その秘密は250クラス最速を狙って作られたハイパフォーマンスなマシン「ニンジャ250」と車体、外装を共用していること。250の車体に排気量1.5倍のエンジンを搭載しているのだから走らないわけがない。
ただしこのエンジン、超高回転型だった250の特性そのままではない。250は最重要マーケットである東南アジアでライバルたちと比べても引けを取らないように高回転までぶん回して最高出力を絞り出している。
その結果、低中速はおせじにもトルクがあるとは言い難い。ストリートを周囲の交通の流れにのって走る程度なら問題ないのだけれど、例えばコーナリング中にスロットルを開けても加速していく感じはほとんどないし、コーナーの立ち上がりでリアタイヤにトルクをかけて、路面に押し付けることもできない。
ところが400は、高回転はそこそこにして(それでも1万2000rpmまでは一気に回る)、低中速トルクをアップさせた。このおかげでスロットルワークを使ってマシンの姿勢をコントロールすることができるようになった。マシンを操る術がひとつ増えるのだから、ライディングも楽しくなる。高速コーナーを高いギアで走っている時も、スロットルを開けさえすれば、リアタイヤにトルクがかかってリアショックが沈み込むのがわかる。...