勝負はこれから
プレミアムブランドとしての復権をもくろむアルファ・ロメオが、満を持して投入したDセグメントのスポーツセダン「ジュリア」。新たに設定された280psのFRモデルに試乗し、新世代アルファの課題を浮き彫りにする。
“脱フィアット化”でブランド復権をもくろむ
1910年にブランドが設立された当初の“強いレーシングカーメーカー”だった時代を、今一度敬意を持って振り返り、これまでのように個性あふれるデザインのみならず、「固有のハードウエア」という部分にも力を入れ直すことでブランドの再定義をもくろむ昨今のアルファ・ロメオ。
具体的には、親会社であるフィアットの作品との共有性を高めるべく採用してきたFFレイアウト前提のボディー骨格などを、この期に及んで“見直し”。多額の投資を行って、全く新しいFRレイアウトをベースとした骨格を開発・採用することで、あらためて純粋なプレミアムブランドとしての地位を確立させよう、というのが、FCAグループのCEOであるセルジオ・マルキオンネ氏が考えるすこぶる野心的なシナリオなのだ。
ちなみに、「124スパイダー」が当初アナウンスされていたアルファ・ロメオではなく、フィアットとアバルトのブランドに属することとなったのも、急転直下に決定されたそんなシナリオの結果と推測ができる。
いかにオープンボディーの持ち主とはいえ、「『マツダ・ロードスター』がベースのモデルでは、新時代のアルファ・ロメオが必要とするプレミアムのレベルには達しない」というのは、なるほど前述の考え方を基準とすれば正しい判断であるのかもしれない。...