大きく 大人っぽく
フォルクスワーゲンのベストセラーコンパクト「ポロ」がフルモデルチェンジ。エンジンがさらにダウンサイジングされた一方で、ボディーは大きく立派になり、ついに3ナンバーの領域に突入。そこに“ポロらしさ”はあるのだろうか。
立派で堂々としている
ポロの魅力って何だろう。エントリーグレードから高性能な「GTI」、エコモデルやクロスオーバータイプまで、これまでさまざまなタイプのポロに乗ってきた。バリエーションは豊富だが、いずれにも共通する、核となるポロらしさともいうべきものがある。
「軽やかさ、若々しさ」 「抑制のきいた端正なスタイリング」 「生活に密着した実用性」 「普通に走って気持ちいい」 ポロを表現するのに、いつも同じようなフレーズを使ってきた。
今回試乗したのは、2009年以来のフルモデルチェンジを受けた6代目である。ポロのキャラクターは健在だろうか。好きなモデルであればこそ、期待しながらも不安な気持ちで対面した。「え?」と声が漏れそうになる。ポロって、こんなに立派だったっけ。
全長と全幅がそれぞれ65mmずつ拡大され、堂々とした体つきになった。これまで守り続けてきた、5ナンバーのリミットである車幅1700mmを一気に突破してしまった。ポロが3ナンバーサイズになる日がくるなんて、誰が想像しただろう。全高は10mm下げられているから、腰高感はまったくない。ワイドで低く構えたスポーティーなスタイルである。知らずに見たら、ポロだとは思わなかったんじゃないか。
立派なのは大きさだけではない。ボディーには切れ味のいいエッジが刻まれていて、工作精度の高さを感じさせる。触れればケガをしそうなほどのシャープな折れ角で、研ぎ澄まされた端正さだ。1mmの狂いもなく連続し、リアコンビネーションランプの樹脂部分も正確にラインが一致している。...