• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)

奈良時代にタイムスリップ!奈良市の国営平城宮跡歴史公園


平城宮といえば、奈良時代、天皇の住居や政庁が置かれていた平城京の中心部。現在は「平城宮跡」の名のもと、世界遺産に登録され、奈良市の中央部分にあって広大な敷地を有する歴史公園として保存・整備されています。そんな平城宮跡に新たに観光客向けのガイダンス棟などが設けられました。今回は新たに整備された「朱雀門ひろば」を中心に、「平城宮跡歴史公園」として再出発した平城宮跡の魅力をご紹介しましょう。

遣唐使船がお出迎え!新たに整備された「朱雀門ひろば」

写真:乾口 達司

平城宮跡(へいじょうきゅうせき)は、奈良時代、政庁や天皇の住居が置かれていた平城京の中心部。半世紀以上前より発掘調査が続けられ、天皇や貴族、役人たちの当時の暮らしぶりなどが明らかにされるとともに、歴史公園としての整備がなされて来ました。その敷地は120ヘクタール!甲子園球場の30倍という広さです。
そんな平城宮跡は2018年3月24日、「平城宮跡歴史公園」として新たに再出発することになりました。なかでも、平城宮の正門に当たる朱雀門を中心とした「朱雀門ひろば」(すざくもんひろば)には、平城宮跡の歴史や魅力を紹介するガイダンス棟やバスターミナルなどが新たに設置され、平城宮跡へのアクセスがよりいっそう快適になりました。
写真は大宮通り沿いに置かれた遣唐使船の復元模型。実際に船に乗り込むことも出来ます。朱雀門ひろばから平城宮跡を訪れる際は、この遣唐使船を目指しましょう。

平城宮跡の歴史を学ぼう!平城宮いざない館(その1)

写真:乾口 達司

朱雀門からのびる朱雀大路の両脇には、平城宮跡の歴史や魅力を紹介したガイダンス棟が並んでいます。
なかでも、こちらの「平城宮いざない館」では、平城宮跡の歴史などが詳しく解説されており、これから平城宮跡を散策してみようと思っている観光客には有り難い施設です。

写真:乾口 達司

たとえば、こちらの案内板では、それぞれの時代で平城宮跡がどのような状態であったかが明示されています。それによると、都が京都にうつって半世紀もすると、平城宮のあった地は一面の田畑に変わったようです。明治以降、平城宮の位置が特定されたことで発掘調査と保存運動がおこなわれ、現在のような歴史公園として保存・整備されることとなりました。

写真:乾口 達司

館内には平城宮の復元模型も展示されています。写真の右手にある大きな建物が第一次大極殿(だいいちじだいごくでん)。国家的な行事がとりおこなわれる際に使われた大型の建造物で、平城宮の中心部というべき施設です。
一方、左手にある区画は内裏。天皇の暮らしていた空間です。こういった模型を見てから平城宮跡を散策すると、よりいっそうリアリティをともなって平城宮跡を満喫出来るでしょう。

奈良時代を体験しよう!第一次大極殿の構造模型まである平城宮いざない館(その2)

写真:乾口 達司

別の部屋には、ご覧のような巨大な模型が置かれています。これは第一次大極殿の構造模型。原寸の5分の1のスケールですが、それでもこれだけ大きくて驚かれるはず。第一次大極殿がどのように作られているか、おわかりいただけるでしょう。

写真:乾口 達司

こちらは第一次大極殿前に居並んぶ役人たちの姿を再現したもの。良く見ると、役人たちの着ている服の色が異なりますよね。奈良時代、役人は身にまとう服の色によって位が分けられていました。もっとも位の高い人物の服の色は紫。模型の裏側には、位に応じた彼らの年収が記されています。ご自身の目でお確かめください。

埋蔵文化財も多数展示!平城宮いざない館(その3)

写真:乾口 達司

平城宮跡やその周辺から出土した埋蔵文化財もたくさん展示されています。その大半は平城宮跡の発掘を手掛けて来た奈良文化財研究所の所蔵品ですが、なかにはご覧のような変わった土器も見られます。よく見ると、顔が描かれているではありませんか。人面土器はおまじないの道具として使われていたとされます。

写真:乾口 達司

こちらは奈良時代の政治家・長屋王の邸宅跡から出土した木簡の展示コーナーです。長屋王は天武天皇の皇子であった高市皇子の長男。皇親勢力の代表格で、奈良時代前期、政権の首班として辣腕をふるいましたが、729年、謀反の疑いをかけられ、自害しました。
木簡には、当時、政権の中枢にいた長屋王がいかに豪勢な暮らしを送っていたかがうかがえ、興味深いですよ。

平城宮跡を上から眺めよう!「天平みはらし館」からの眺め

写真:乾口 達司

別棟の「天平みはらし館」には、その名のとおり、平城宮跡を眺めることが出来る展望デッキが設けられています。写真は展望デッキから朱雀門を撮影したもの。平城宮跡の広大さを堪能してください。
いかがでしたか?朱雀門エリアには、ほかにもカフェやレストランが入った「天平うまし館」や地元の特産品などを販売する「天平みつき館」もあり、観光客には嬉しい限り。平城宮跡歴史公園で奈良時代の雰囲気を味わってください。

国営平城宮跡歴史公園の基本情報

住所:奈良県奈良市二条大路南三丁目5番1号(平城宮跡管理センター)
電話番号:0742-36-8780
アクセス:近鉄大和西大寺駅より徒歩20分
2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
国営平城宮跡歴史公園
https://www.heijo-park.go.jp/

【トラベルジェイピー・ナビゲーター】
乾口 達司

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

あなたにおすすめの記事

>

オリコントピックス