実用車、ここに極まる
フォルクスワーゲン(VW)が「パサート」のディーゼルモデルをリリースした。パサートといえば“質実剛健”を地でいく上質な実用車。そこに同じく実用エンジンのディーゼルを組み合わせると、仕上がりはどんな感じ? ワゴンのヴァリアントでテストした。
輸入乗用車販売の2割がディーゼル
お待ちかね、フォルクスワーゲン・ディーゼルの第1弾が、「パサートTDI」である。
燃費不正問題の影響で、VWの日本市場へのディーゼル投入は2年近く遅れたといわれる。しかし、まずパサートからという順番はもとからの既定路線だった。車重の重い上級クラスのほうが、厳しい日本の排ガス規制をクリアしやすいし、ディーゼルの割高感も吸収しやすいからだ。
パサートTDIのエンジンは、最高出力190ps、最大トルク400Nmの2リッター4気筒ディーゼルターボである。2本のバランサーシャフトを備え、難敵NOx(窒素酸化物)の後処理には尿素SCR(選択触媒還元)システムを採用する。今後、日本仕様のディーゼルVWには、この系統の2リッターエンジンが使われる。2018年中にはSUVが続き、2019年には「ゴルフ」にも搭載されることが予想される。
主にBMWグループの躍進で、いまや日本の輸入乗用車セールスの2割をディーゼル車が占める。5台に1台は軽油で走る外車が選ばれているのだ。モデル数も60をかぞえるという。パサートTDIはそこにエントリーした初のクリーンディーゼルワーゲンである。
今回の試乗車は、「ヴァリアント」の「TDIハイライン」(509万9000円)。ガソリンモデルを含めたパサートシリーズで唯一、500万円を超すディーゼルワゴンである。...