春の風物詩といえば桜、そして菜の花畑ですよね。全国的にも菜の花畑の名所は数多く存在しますが、わたしたちの想像を超えるスケールの菜の花畑が中国雲南省にあるのをご存知ですか?
カルスト地形の山間に広がる見渡す限りの菜の花畑のカーペットはまるで絵画の世界のよう。あなたを魅了すること間違いないこの羅平の菜の花畑をご紹介します。
中国雲南省にある羅平とは
中国雲南省昆明市から東へおよそ200km離れたところに位置する羅平(中国語読みはLuoping)。かつて地殻変動により生まれた小高い山が立ち並ぶカルスト地形の大地が広がり、布依(ブイ)族などの少数民族によって切り拓かれたこの地は菜の花、タバコなどの栽培が盛んで国内生産量トップを誇る農村地帯です。
羅平名物の菜の花畑のシーズンは2月から4月中旬、満開の見頃は例年2月下旬から3月上旬となっています。東京都に匹敵する大きさの黄色に埋め尽くされたカーペットは息を呑む絶景!このシーズンは菜の花祭りも開催され、国内外から多くの観光客が訪れます。
まるで絵画の世界!菜の花畑の観賞ポイントはここ
羅平の菜の花畑の主な観賞スポットは2か所。一つは、羅平の中心から北へ約6km離れたところの「牛街螺糸田」。中国語で「螺糸(luosi)」は「ネジ」「渦巻き」「巻貝」などを意味し、人工的に渦巻き状の幾何学模様に表現された菜の花畑が圧巻で、羅平を代表する写真撮影スポットです。
もう一つは羅平の中心から東へ約12km離れたところに位置する「金鶏峰」。カルスト地形の小高い山が点在する大地を一面黄色の菜の花畑が覆うさまはまさに絵画のよう。このエリアには遊歩道や展望台が整備され、無料で観賞することができます。
羅平菜の花畑祭りの見どころ
羅平では菜の花畑を活かした養蜂も盛ん。採れたて無添加・無加工の純粋蜂蜜が販売されています。菜の花からできた蜂蜜は甘さもスッキリ。美容と健康にもってこいの蜂蜜はお土産に喜ばれています。巣を取り出し遠心分離機にかけ蜂蜜を取り出す実演販売を見ることもできます。
広大な園内をゆったり移動したい場合はこの観光牛車。華やかに着飾られた牛や荷台で園内をゆっくり観光できます(有料)。
こんな記念撮影も大人気(有料)。このシーズンだけの催しです。
金鶏峰から昇る日の出は必見
金鶏峰から昇る朝日観賞も観光客には大人気です。カルスト地形の峰の彼方から太陽が顔をのぞかせゆっくりと黄色のカーペットを照らしだすさまは神々しいの一言です。
この時期の日の出はおよそ7時20分前後。この時間帯になると狭い展望台(20元)は人であふれかえり大混雑。もしベストショットを狙いたい場合は早めに場所を確保しに出かけましょう。
羅平へのアクセス
羅平へ個人で行く場合、バスと鉄道の2つの方法があります。しかし、鉄道駅は羅平の中心から少し離れたところにあるためバスでの移動がお勧め。昆明市東部バスターミナルから羅平行きバスに乗り所要4時間72元。バスは朝7時から頻繁に出ています。空港からバスターミナルまで地下鉄で1本なのでアクセスも便利です。
羅平到着後、各菜の花畑への移動はタクシーチャーターが一番手軽で効率的です。1日チャーターしても150〜200元程度です(要交渉)。羅平のバスターミナルからミニバス(片道2〜5元)の利用も可能ですが、時間がかかる上、帰りのバスをつかまえることが旅行者には難しいため時間に余裕がある場合にチャレンジしてみてください。
あなたをとりこにすること間違いなしの絶景・羅平の菜の花畑。神々しいまでの巨大な黄色のカーペットを拝みに雲南省羅平まで今度足を運んではいかがでしょうか。
羅平の花畑に関する基本情報
住所:中国雲南省曲靖市羅平県
電話:+86-874-8212210(羅平県当局代表番号)
入場料:無料
営業期間:通年(菜の花のシーズンは2月初旬から4月中旬頃まで)
アクセス:昆明東部バスターミナルから羅平行きバスで約4時間。もしくは昆明駅より鉄道で羅平駅まで約3時間半。羅平菜の花畑へは羅平中心から金鶏峰行き、牛街行きミニバスあるいはタクシー等で移動。
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
羅平政府公式サイト
http://www.luoping.gov.cn/
【トラベルジェイピー・ナビゲーター】
かわい まゆみ
