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レクサスLS500h“バージョンL”(4WD/CVT)【試乗記】


過去のことは忘れて

11年ぶりのフルモデルチェンジで、従来モデルとは一線を画すキャラクターを手に入れた「レクサスLS」。すっかりドライバーズセダンとなった新型の走りは、往年のLSを知るクルマ好きの目にはどのように映るのか?

どうにもいまいち、しっくりこない

新しいレクサスLSについての記事は昨年(2017年)秋以来、『webCG』でもすでに何人もの先生方が書いておられるが、総じてどこかピンと来ていない気持ちがうかがえるのが興味深かった。というわけで、遅ればせながら私も今回、新型LS初体験をさせていただいたのだが、なるほど乗った瞬間に“これぞ!”と快哉をさけびたくなる……という気持ちになれなかったのは事実である。

新型LS最大の見せ場は、病的なまでのこだわりが感じられるディテールの数々だ。 高級セダンの文字通りの“顔”であるフロントグリルについては、その複雑すぎる編み込みに、いい意味で(?)寒気がするほどである。インパネに楽器の弦のごとく走るマグネシウム加飾の精緻さにもあぜんとするし、ダッシュボードはなんとも複雑に分割されて、これでもかと縫合されたレザーに包まれている。高級車のお約束であるウッドパネルをあえて最小限にしか使わない点にも、つくり手の強い思いがうかがえるようでもある。

そのいっぽうで、機能的にはあまり感心しない点が散見されるのが少し残念でもある。 たとえば、多機能化が止まらないインフォテインメント技術に対応するため、「インパネにいかに大面積の液晶を仕込むか?」が昨今の高級車のハヤリなのに、LSのメーターパネルやインパネ液晶はあえて小面積に抑制されている。まあ、それでなにかしらの新しい提案が感じられればいいのだが、正直なところ、同時に表示・操作できる項目が少なすぎる、そもそも見えにくい……といったデメリットのほうが目立ってしまっている。

また、まるで“引き上げ湯葉”のような造形のメーターフードからは、左右にスイッチノブが突き出ており、それで走行モード選択やトラクションコントロールを操作する。このスイッチレイアウトは「LC」も同様だ。ただ、これも「ここにメーターフードの軸ありき」というデザインの都合が最優先っぽい。この位置はそもそも操作しにくいし、ここに走行モードやトラコンがあてがわれたことにも「できるだけ操作頻度の低い機能を……」という消去法の発想が透けてしまう。...

提供元:webCG

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