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ルノー・トゥインゴGT(RR/6AT)【試乗記】


懐かしくて新しい

RRのコンパクトハッチバック「ルノー・トゥインゴ」に、高性能モデルの「GT」が登場! 長らくフランス車を愛好してきた“エンスー”の目に、その走りはどのように映ったのか? 動力性能だけでは語り尽くせない、その魅力をリポートする。

アラフィーの心を惑わすリアエンジン

まだ免許取りたてだった1980年代に深夜のデニーズで“エンスー口プロレス”を戦わせた友人から、「最近、なんかおもしろいクルマない?」と振られて、間髪入れずにルノー・トゥインゴの名前を挙げたわけです。なぜって、アラフィーのヨーロッパ車好きは、大体トゥインゴに食いつくから。 なぜアラフィーはトゥインゴにグッとくるのか? それはトゥインゴが、輝かしい1980年代を思い出させてくれるからだ。バック・トゥ・ザ・80’s!

ではトゥインゴのどんなところが80年代を思い出させてくれるのか。まず、リアエンジンというレイアウトを採っていることが挙げられる。 懐かしの80年代、エンジンのレイアウトと駆動方式はバラエティーに富んでいた。自動車部の連中はFRの「トヨタ・スターレット」(KP61)で練習していたし、RR勢だって「ポルシェ911」やオリジナルの「フォルクスワーゲン・ビートル」はもちろん、まだ「フィアット126」もたくさん見かけた。

時は流れ、80年代が終わり、90年代が過ぎ去り、21世紀に入る過程で、RRが駆逐され、FRのコンパクトカーは絶滅し、FFだって2階建てのイシゴニス方式はビデオのベータ規格のように敗れ去り、少なくともコンパクトカーに限ればトランスミッションとエンジンが横一列に並ぶジアコーサ方式の一択となってしまった。 もちろんそれはジアコーサ方式が効率に優れていたということであるけれど、深夜のデニーズでイシゴニス派とジアコーサ派がコーヒーでおなかをちゃぽんちゃぽんにしながら激論を交わす光景は見られなくなってしまった。

若者のクルマ離れの一因はジアコーサ方式の一強体制にある! という説は自分で書きながらかなり無理があると思うけれど、エンジンレイアウトや駆動方式を選ぶ余地がなくなったことで、クルマのメカニズムに対する興味が少し薄れたという人はいるのではないか。 そんな状況で登場したRRのルノー・トゥインゴに、アラフィーは80年代の幻影を見てしまうのだ。「中身はスマートと一緒でしょ、だったらスマートでいいじゃない」という意見もあるでしょう。しかし80年代育ちはメルセデス・ベンツにコンパクトカーがあることにピンとこないので、どうしても興味の対象はトゥインゴになるのだ。...

提供元:webCG

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