• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • 趣味
  • アストンマーティン・ヴァンキッシュSクーペ(FR/8AT)【試乗記】

アストンマーティン・ヴァンキッシュSクーペ(FR/8AT)【試乗記】


V型12気筒は永遠に

進化が止まらぬスーパースポーツカーの世界。「アストンマーティン・ヴァンキッシュ」も588psというパワーを得て、いよいよその究極形と目される「ヴァンキッシュS」に到達した。伝統の自然吸気V12エンジンも、いよいよこれでクライマックスか?

デビューしたばかりだけれど……

アストンマーティン・ヴァンキッシュSに試乗するという僥倖(ぎょうこう)に恵まれ、つかの間、白昼に夢の時間を過ごした。ヴァンキッシュSは、もうめちゃくちゃカッコイイ! 『007』映画には出てこないというのに、なぜか気分はジェームズ・ボンドになってしまう。トム・フォードの真っ白いタキシードを着て、懐にワルサーPPKをつるしており、スペクターはいつ現れるのか、というような心持ちになる。アホである。アホではあるが、自動車というのは、自分自身がそこに入り込んで操縦するものなので、おのずとそうなる。ウルトラマンのスーツを着た人がウルトラマンになるのと同じだ。

アストンマーティンに乗り込んで、「あたしゃね、かみさんもきっと大好きだと思うんですよ、アストンマーティンは」と刑事コロンボになる人はいない。「考えるな、感じろ」とブルース・リーになる人もいなければ、「死んでもらいます」と高倉 健になる人もいない。寅さんもない。なるのは、ボンド、ジェームズ・ボンドただひとり。

ということで、まずはヴァンキッシュSについてのご説明を、と思ったら、11月1日、このイギリスの名門サラブレッドGTメーカーは旗艦ヴァンキッシュの「さよなら」エディションを発表してしまった。

「ヴァンキッシュSアルティメイト」と名付けられたそれは、限定175台。その名の通り、ヴァンキッシュSをベースにドキッとするようなカラーリングで仕立てた究極のおしゃれバージョンである。現代のスターデザイナーのひとり、マレク・ライヒマン率いるアストンのデザイン部門がつくりだした3種類のボディー色と3種類の内装が用意されている。ということだけれど、筆者はじつのところ1種類、配信写真で確認しただけである。その1種類から察するに、大都会ロンドンのナイトライフにふさわしい地味ハデ系、モダンパンクとでも表現したくなる色調でまとめられていると思われる。注文受け付けははじまっていて、デリバリーは来年の春。つまり、ヴァンキッシュSは2016年の秋に発表されたばかり、しかも日本には今年の春に上陸したばかりだというのに、もうすぐ消えていく。諸行無常。歳月は人を待たず。去る者は日々に疎(うと)し。いや、まだ去っていないので、ヴァンキッシュSについて続ける。...

提供元:webCG

あなたにおすすめの記事

オリコントピックス