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米ビートボックス世界王者「SPIDERHORSE」が8年ぶり台湾へ 宜蘭で金曲奨受賞「尋人啓事」と共演


米国のビートボックス世界王者デュオ「SPIDERHORSE」が8年ぶりに台湾を訪れ、10月30日に宜蘭で金曲奨受賞グループ「尋人啓事」と共演する。現地の学校で交流も行い、声だけで織りなす圧巻のパフォーマンスを披露する。(林孝信文化基金会提供)

国際的なヒューマンビートボックスの世界大会で優勝経験を持つ米国のボーカルデュオ「SPIDERHORSE」が、台湾を再び訪れる。

クリス・セリズ(Chris Celiz)とジーン・シノザキ(Gene Shinozaki)によって結成された同グループは、人間の声だけでドラムやベース、各種楽器の音を再現することを得意とし、正確なリズムコントロールと2人の息の合った連携により、国際的なボーカルミュージック界で実績を重ねてきた。

今回は招聘を受けて台湾を訪れ、台湾東部・宜蘭の地元高校で生徒たちと音楽交流を行うほか、10月30日夜には国立宜蘭高校の音楽館でコンサートを開催する。

公演には、台湾の音楽賞「金曲奨(ゴールデン・メロディ・アワード)」で第32回最優秀ボーカルグループ賞に輝いた「尋人啓事 The Wanted」がゲストとして出演。両者によるステージ上での特別コラボレーションも予定されており、米国のビートボックスと台湾のボーカルミュージックが正面から交わる舞台となる。

林孝信文化基金会が招聘 国際交流を宜蘭の学校や音楽シーンへ

本イベントは、宜蘭県の林孝信文化基金会と台北市の新合唱文化芸術基金会が共同で開催する。台湾の人気バンド「ソーダグリーン(蘇打緑)」のリーダーであるアールー(阿福)と、Resonance留声楽団の羽和が司会を務める。

海外で活躍する音楽家を台湾に招くことで、林孝信文化基金会は国際交流の取り組みを地域の学校現場や音楽シーンへと広げ、異なる文化背景を持つ音楽家同士が出会い、台湾の聴衆が世界水準のパフォーマンスの多様な魅力に直接触れられる場を創出することを目指している。

SPIDERHORSE、人間の声だけでリズムやベース、メロディを表現

SPIDERHORSEの2人は、唇、舌、喉、呼吸を駆使してリズム、ベースライン、メロディを生み出し、通常は複数の楽器が担う各パートを声のみで表現する。

優れたリズム感、緻密な音のレイヤー、そして阿吽の呼吸により、ビートボックスを単なる楽器模倣の技術にとどめず、完成された編曲思想と強い求心力を持つ表現形式へと昇華させている。

米国のビートボックス世界王者デュオ「SPIDERHORSE」が8年ぶりに台湾を訪れ、10月30日に宜蘭で金曲奨受賞グループ「尋人啓事」と共演する。現地の学校で交流も行い、声だけで織りなす圧巻のパフォーマンスを披露する。(林孝信文化基金会提供)
米国のビートボックス世界王者デュオ「SPIDERHORSE」が8年ぶりに台湾を訪れ、10月30日に宜蘭で金曲奨受賞グループ「尋人啓事」と共演する。現地の学校で交流も行い、声だけで織りなす圧巻のパフォーマンスを披露する。(林孝信文化基金会提供)

世界大会で相次ぎ優勝 競技ビートボックスからアカペラまで実績

2人は2016年のアメリカン・ビートボックス・チャンピオンシップス(American Beatbox Championships)デュオ部門で優勝。2017年のグランド・ビートボックス・バトル(Grand Beatbox Battle)ではデュオ部門3位、2018年には同大会のデュオ部門とビートボックス・バトル・ワールド・チャンピオンシップ(Beatbox Battle World Championship)デュオ部門で相次いで優勝した。

さらに、2019年にはニューヨークのVarsity Vocalsが主催するアカペラオープン大会で優勝し、2023年にもオーストリアのVokal Total国際アカペラコンクールで優勝。競技ビートボックスからアカペラ合唱の領域に至るまで幅広い実力を示している。

2018年以来8年ぶりの台湾訪問 宜蘭の高校で生徒と交流

SPIDERHORSEが台湾を訪れるのは今回が初めてではない。2人が前回訪台したのは2018年で、当時はアジア・ビートボックス・チャンピオンシップ(Asia Beatbox Championship)の審査員として招かれていた。

8年ぶりの再訪となる今回、2人は台湾の日常や文化を再び体感するとともに、近年の街の変化を見届けることを楽しみにしている。

今回の行程では宜蘭の高校を訪問し、生徒たちと音楽を共有する予定も組まれている。宜蘭の豊かな自然や山林の風景について、SPIDERHORSEは「現地の生徒たちに届けるため、山林の情緒や風景をテーマにした楽曲を特別に用意した」とコメントしている。

2人にとって、これは単に公演を学校へ持ち込むだけでなく、異なる世代や文化的背景を持つ人々と深い絆を築く機会となる。

金曲奨受賞「尋人啓事」と共演 「人間の声」を軸に異なる表現が交差

公演のもう一つの焦点は、台湾のボーカルグループ「尋人啓事 The Wanted」のゲスト出演とSPIDERHORSEとの共演だ。

尋人啓事は、繊細な多声部ハーモニーやポップスのアレンジ、革新的なボーカル表現で注目を集め、アルバム『DEAR ADULT』で第32回金曲奨の最優秀ボーカルグループ賞を獲得した。

多声部ハーモニーの精緻なアンサンブルを軸とする尋人啓事と、ビートボックスでリズムやベース、音響を構築するSPIDERHORSEは、手法こそ異なるものの、一貫して「人間の声」を音楽の中核に据えている。

異なるスタイルを持つ2組がそれぞれのステージを披露するだけでなく、同じ舞台で声を重ね合わせることで、予測不可能な化学反応が期待されている。

司会を務めるアールーは、林孝信文化基金会の招聘を通じてSPIDERHORSEを多くの音楽ファンに紹介できる喜びを語り、尋人啓事とともに音楽の力で来場者を歓迎したいと期待を寄せた。

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編集:梅木奈実

提供元:風傳媒

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