トルクありすぎ!
日本を代表するコンパクトスポーツ「スズキ・スイフトスポーツ」がついにフルモデルチェンジ。動力性能も操縦性も乗り心地も、全方位的に進化を遂げた新型だが、2日間にわたる試乗体験ではいまひとつ留飲が下がらなかった。その理由とは?
今回も気合が入っている
カレラといえば「ポルシェ911」。GTIといえば「ゴルフ」。タイプRといえば「シビック」。ワークスといえば「アルト」。そしてスポーツといえば「スイフト」、と思ってもらえるくらいおなじみになってきたホットハッチスイフトがフルチェンジした。
現行スイフト本体も意欲作だが、今度のイエローバードもリキが入っている。新型プラットフォーム(車台)で構築されたボディーは、ワイドトレッド化で全幅1735mmになった。スイフト初の3ナンバーである。
エンジンは、従来の自然吸気1.6リッターから新世代の直噴4気筒1.4リッターターボに刷新された。「エスクード」用の「K14C」型にハイオク仕様の専用チューンを施したダウンサイジングターボユニットだ。これまで販売の3割を占めていたという2ペダル変速機は、CVTから6段ATに変わった。 すっかり四輪スズキの名物になった軽量仕上げもぬかりない。MTより20kg重いATでも、車重は990kgに収まる。5ナンバーだった先代スポーツより70kgも軽くなった。
今回、2日間約400kmを走らせたのは、MTのセーフティパッケージ装着車。この状態だと192万2400円。ナビやドライブレコーダーなどのオプションを備えた試乗車は220万円を超す。スイスポも高くなりにけり。...