「頭では考えているのに、なぜか言葉が出てこない」。そんな経験は誰にでもあるでしょう。でも実は、文章を作ること自体はそれほど難しくありません。『言語化だけじゃ伝わんない』では、口下手の本当の原因は別のところにあると説きます。本記事では、その意外な理由を紹介します。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
うまく言葉が出てこない理由
「頭の中ではわかっているのに、言葉にならない」
そんな経験はないでしょうか。
会議で意見を求められたとき。
自己紹介をするとき。
突然質問されたとき。
頭の中には何かある気がするのに、それを言葉にできない。
だから、「もっと話し方を勉強しなければ」「言語化力を鍛えなければ」と考えてしまいます。
しかし、『言語化だけじゃ伝わんない』では、そもそも文章を作ること自体は難しくないと語られています。
文章は、意外なほど簡単に作れてしまう
本書では、こんなゲームが紹介されています。
ルールはとてもシンプルです。
「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どうした」。
この順番に言葉を並べるだけで、一応は文章になります。
文法だけで文章は完成する
ゲームでは、こんな不思議な文章ができあがります。
内容はめちゃくちゃです。
でも、日本語としては成立しています。
つまり、文章を作ること自体は、それほど高度な技術ではないということです。
文法さえ知っていれば、小さな子どもでも文章は作れます。
本当の問題は「文章」ではない
では、なぜ私たちは話せなくなるのでしょうか。
本書では最後に、こう語られています。
ここが本書の大切なポイントです。
文章を作る能力には問題がない。
それなのに言葉が出ない。
ということは、原因は文法でも語彙力でもありません。
頭の中にあるイメージや感情、経験を、「何を話せばいいのか」という形に整理するところで立ち止まっているのです。
「話せない」のではなく、「整理できていない」
『言語化だけじゃ伝わんない』は、「口下手」の正体を違う角度から見せてくれます。
私たちは、文章を作れないから話せないのではありません。
頭の中にある複雑なイメージを、どこから切り出せばいいのか迷っているのです。
だから、「うまく話せない」と悩んだときは、文章力を疑う必要はありません。
まずは、自分の頭の中にあるものを整理すること。
何を一番伝えたいのか。
どこから話し始めればいいのか。
そこが見えてくると、言葉は驚くほど自然に出てくるようになるのです。
(本記事は、書籍『言語化だけじゃ伝わんない ---- 絵を描くように「考える・伝える」技術』を元にしたオリジナル記事です。)