心地よい清涼感
レクサスの新しいBセグメントSUV「LBX」に試乗。「サイズというヒエラルキーを超えたこれまでにないコンパクトラグジュアリー」をうたうLBXは、ゴージャスでパワフルな高級車を卒業した、悩めるアラ還の新たなニーズに応える小さなプレミアムカーなのか?
クルマ好きが求める小さな高級車?
“アラ還”と呼ばれる年齢に差しかかってつくづく感じるのは、これから小さな高級車の需要が漸増するだろうということだ。クルマ好きの同級生は、「車体とガードレールの隙間をティッシュ3枚分まで攻められる」と豪語する、研ぎ澄まされた車両感覚がジマンだった。けれども、最近ではすれ違いにすら気を使うようになったという。目の衰えも悩みのタネで、筆者も夜間の走行はスピードに目がついていかなくなり、20歳代、30歳代の頃には感じなかったスリルを味わっている。
といったわけで65歳以上の高齢者が人口の約3割という高齢化社会ニッポン。コンパクトで取り回しがよく、安全装備が充実しているうえに、胸を張って所有することができる小さな高級車を求める人は、増えることはあっても減ることはないはずだ。
そこに登場したのがレクサスLBXだ。同車のオフィシャルホームページを開くと、「サイズのヒエラルキーを超えた新たなコンパクトラグジュアリー」という惹句(じゃっく)が目に飛び込んでくる。そう、まさにそういうやつに乗りたい人がいるはずなのだ。レクサスLBXは、俺たちアラ還のクルマ好きが求める小さな高級車なのか。試乗して確かめてみた。
シンプルで洗練されたモダンを表現した“Cool”と、落ち着きと華やかさを両立する“Relax”というふたつのグレードのうち、試乗したのは後者。FF仕様も用意されるけれど、ステアリングを握ったのは最大トルク52N・mを発生する独立したモーターが後輪を駆動する4輪駆動仕様だった。
ちなみに車両本体価格は486万円で、「アウディQ2」あたりとガチンコだ。ほかに税込み25万1900円なりの「“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム」などの総額74万4700円のオプションを装備した合計金額は560万4700円。なかなかのお値段だ。...