プロでやっていくために必要な技術
マーケティング・コピーライターは世間でいう文系仕事のイメージがあるが、実際は「技術職」あるいは「技能職」なのだ。
マーケティング・コピーライターのウリは、ライティング技術。
技術をウリものにするプログラマー、エンジニア、医師、大工などと同じ。だから、なによりも優れた技術が求められる。
本書は、コピーライティング未経験者でも、学びながら実践・上達できるよう設計されている。
同時に、ベテランのためのコピーライティング技術もカバーしている。
だから、本書を読んで、書けるようになった人よりも、さらに一段突き抜けた技術がないと、その技術でお金をいただくプロとしてやっていくことはできない。
では、コピーライティング技術はどうやって磨くのか?
正しい方法で一定時間以上かけて量をこなせば、誰でもうまくなる。
もちろん、人それぞれ、それまでのキャリアや人生経験によって、遅い・早いの差はあるだろう。
だが、本書を徹底活用すれば、あなたは必ず上達する。
私、衣田の場合は、世の中にコピーライティングという技術があり、コピーライターという仕事があるのを初めて知ってから、案件を受けて報酬をもらうまで10か月だった。
そして、さらに10か月後に数十年のサラリーマン生活に別れを告げ、独立した。
トータルで2年弱だ。
最初の段階でコピーライターは技術職だと見抜き、技術力がないと話にならないと考えた。
だから、仕事を取ることを一切考えず、技術を磨くことだけに専念した。
半年くらいすると、技術の知識はだいたい身についた。
ただ、知識として知っていることと、技術として現場で使えることは別だ。次のステップでは、実際に書く機会を求めた。
クラウドソーシングに登録したり、知り合いの整体師に頼んでコピーを書かせてもらったりした。そうこうしているうちに、良質なクライアントとご縁ができ、そこから次の仕事へどんどんつながるようになった。やはり人との出会いは大きい。
「音読」と「写経」が効果的な理由
また、コピーライティングの技術を磨くうえで最も基礎的なトレーニングは「音読」と「写経」である。
写経とは、売れているLP・セールスレターを手で書き写すこと。
最適なのは、「ピアノコピー」(本書48ページ)、「英語の間違い」(本書54ページ)、「2人の若者」(本書57ページ)の3つだ。
どれも3000字未満で、途中に画像がないので、写経には最適だ。
まず、対象レターを20回音読する。
2、3回ではない! 20回だ。この時点で9割の人が脱落する。
だが、一見「何のために?」と思える基礎トレーニングに時間を割けるか否かが、天国と地獄の差となって数か月後に現れる。
数年ではない、わずか数か月後に違いが出てくるのだ。
ダマされたと思って、どうかやってみてほしい。
私、衣田も「最初はそんな子どもみたいなことができるか」と思っていた。
だが、10回くらい音読していると、セールスレターに宿る独特のリズム感や流れがわかってきた。
その後、写経を10回やる。1つのレターに対して10回だ。
写経というと、よく「絶対、手書きじゃないとダメ?」と聞かれる。
結論は、手書きとパソコン、両方でやってみるといい。
最初は手書きで7回。
7回連続でなくていい。腕や手が筋肉痛になるかもしれないが、効果を信じて邁進しよう。
その後は、3回、パソコンで写経してみる。
自分のビジネスを持っている人で、ここまで労力をかける人はまずいない。
もちろん、写経だけでプロになれるわけではないが、人がやらない(やれない)ことをやれるかどうかで、プロフェッショナルになれるかが決まるのだ。