フラッグシップの貫禄
英国のプレミアムSUV「レンジローバー」にディーゼルモデルが登場。本格オフローダーでありながら快適性も要求される“レンジ”とディーゼルの親和性は? そして試乗を通して見えてきたジャガー・ランドローバー喫緊の課題とは?
タタの傘下で躍進を遂げる
今やいよいよ収穫期――。引きも切らないニューモデルニュースの連続に、そんな印象を実感させられるのがランドローバーとその同族ブランドであるジャガーの、このところの状況。
かつての親会社である米国フォード社から売却され、インドはタタ・モーターズの傘下に収まって以来、外部から目にする限りはこの2つの英国ブランドの再建プログラムは極めて順調に見える。
実際、当初の不安の声とは裏腹に、当の内部の人々から聞こえてくるのはタタ・モーターズに対する感謝の声ばかり。いわく「金は出してくれるが、口は出してこない」……と、表現はいささか適切ではないかもしれないが、要はそうした内容。この新しい“親子関係”は現在のところ、すこぶるうまく進んでいるようなのだ。
一方で、こうして活気を取り戻しつつある商品群の中にあって、「あれ? なかったんだっけ!?」と、思わず声を上げそうになるのが、ランドローバーのラインナップにおけるディーゼルエンジン搭載車。ジャガーにあるのだから、こちらではさらにポピュラーでも当然! と思わず考えてしまいそうだが、これまで日本でのラインナップには、まさに“それ”が欠けていた。
というわけで、ここに紹介するのは「待望の」という形容詞を加えて紹介したくなる、レンジローバーのディーゼルモデル。実はこれは、弟分である「レンジローバー スポーツ」と一緒に、2017年モデルとして加えられたもの。昨年末から受注が開始されていたものが、ようやく日本上陸となったのだ。...