エンジンをブン回せ!
サソリ印のホットハッチ「アバルト595」に、ニューモデル「F595」が登場。キビキビと走らせられる小柄なボディーに、回すほどに盛り上がるエンジンを搭載したイタリア製ミニマムロケットは、ストリートでも笑ってしまう程の刺激に満ちあふれていた。
ちょっとややこしい来歴と立ち位置
F595は、アバルト595の新しい標準グレードにあたる存在だ。2022年8月現在の国内ラインナップでは、422万円のF595がもっとも手ごろなアバルトで、この上に「ツーリズモ」と「コンペティツィオーネ」が置かれる。
ちなみに、F595は2020年に限定販売された「595ピスタ」のカタログ版ともいうべき内容である。当時のピスタはブルーの専用車体色にイエローのアクセントをあしらった外観に、標準より1インチ大きいマットブラックの17インチホイール、そしておなじみの「レコードモンツァ」マフラーやコニのFSDショック(リアのみ)を特別装備。さらに、これまたすっかりおなじみの1.4リッターターボ「Tジェット」エンジンも、素の595比で20PS増の165PSとなっていた。
イタリア語でサーキットを意味するピスタを名乗ったのも、その165PSというスペックがイタリアのF4マシンに使用されるアバルトエンジンと同等チューンであることに由来した。
新しいF595も、165PSのエンジンに加えて、鮮やかなアクセントカラーが目をひく外観の仕立て、17インチホイール、マフラーのレコードモンツァ、リアのコニFSDショック、そしてサーキット柄のリアバッジまでピスタと同様である。ただし、ブルー/イエローという専用のエクステリアカラーをやめ、それとはちがう5パターンを用意するようになったこと、そしてレコードモンツァの4本出しエキゾーストが縦配列になった点が、当時のピスタとの大きなちがいである。
ちなみに、本国のアバルトもこの2022年モデルから165PS版がベースエンジンとなった。あちらでは素の「595」も残っており、F595はそのグレードアップパッケージというあつかいである。...