匂い立つ色気
「ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブル」に伝統の「スピード」が設定された。W12ユニットの最高出力は635PSから659PSへとわずか3.7%アップしたにすぎないが、ベースモデルとは一線を画す味わいがある。やはりベントレーにとって「Speed」の5文字は特別だ。
まぶしいほどにきらびやか
新型ベントレー・コンチネンタルGTコンバーチブル スピード、略称GTCスピードは、webCG編集部のあるビルの裏手の丘の上の青空駐車場に止めてあった。あいにくの小雨のなか、ボディーも幌(ほろ)も濃紺でまとめられた大型4座コンバーチブルは、50台ほどのキャパがある駐車場のなかで光り輝いていた。竹取の翁(おきな)が竹林で光る竹を見つけたときの心情もかくやであったかもしれない。関係ないけど。
それはそうなのである。GTCスピードの話ですけれど、車両価格3835万円。試乗車はオプションが480万1800円分ものっかっていて、総額4315万1800円。「ロールス・ロイス・ドーン」の4261万円よりも高い超高級車が露天の駐車場に止まっているのだ。
しっぽりぬれた濃紺のボディーの両サイド下部に太いクロームメッキの装飾があって、鏡のように光を反射している。22インチの巨大なアルミホイールはダーク仕上げで、う〜む。カッコイイ。
ドアを開けて乗り込むと、まぶしいほどのきらびやかさ。シートとドアトリムは紺色のレザーとアルカンターラに覆われていて、一見地味ながら、紺色のレザーには白いステッチが格子状に入っている。ダッシュボードには異なる2種のウッドが上下分割して貼られ、センターコンソールのアルミのパネルにはエンジンターンドと呼ばれる加工が施されている。キラキラ、ピカピカ。なんと手の込んだ仕事であることか。人が精魂込めてつくりあげたモノには、文字どおり魂が宿る。霊感ゼロの筆者にも、GTCスピードが輝いて見えたのはそれゆえだったに違いない。
センターコンソールの中央にあるエンジンのスタート&ストップのボタンを押すと、6リッターW12がバフォンッと爆裂音を控えめにあげ、ウィーンッとシートが自動的に前方に移動する。ダッシュボードのウッドの中央部分がクルリンと回ってインフォテインメントのスクリーンが現れる。ステアリングホイールの外側にはアルカンターラが使われていて、手触りがスポーティーだ。...