別格のオーラ
「ランドローバー・レンジローバー」がフルモデルチェンジ。進化のポイントは盛りだくさんだが、眺めても動かしても圧倒的であるところは新型でも変わらない。さすがは高級SUVの本家本元とうならされる仕上がりだ。
変わらないけど別物
新型レンジローバーの内外装デザインは先代とそっくりである。意匠上の基本的なキーはほぼ変わっていない。とくにエクステリアデザインのそれは、先代とほぼ同じといっていいくらいだ。
たとえば、すべてブラックアウトされたピラーで支えられたフローティングルーフやリアに向けて下降していくルーフライン、ウィンドウ下端のベルトラインとクラムシェルボンネットから伸びたプレスラインの2本で構成されるショルダーライン、リアに向けて上昇していくサイドシル……といった数々は、それこそ初代モデルから連綿と受け継がれる“レンジ”に見せるためのキーである。ほかにも、フロントドア前方のサイドベント、スプリットテールゲート、リアバンパー下部のボートテールデザインも50年というレンジローバーの歴史のなかで生まれたディテールであり、それらは新型でもしっかり継承されている。
……と、写真で比較すると、新旧レンジは「間違いさがし?」といいたくなるほど似ているのだが、実際にはまるで別物だ。その理由は、実車を眼前にしたときにヒシヒシと伝わってくる質感である。
各部の段差をなくすフラッシュサーフェス化も、歴代レンジが(とくに先々代の3代目以降で)積極的に取り組んできたテーマのひとつで、そのレベルは先代でも飛びぬけていたが、この新型ではさらにブッ飛んでいる。パネルの合わせ目は遠目では気づかないほどに狭く、ガラスとパネルの段差の小ささ(というか“なさ”)には驚く。
とにかくカタマリ感がすごい。とくに今回の試乗車のように、ブラックの車体色に各部のディテールをことごとくダーク化する「シャドーエクステリアパック」なんてオプションを組み合わせると、まるで黒御影石かなにかのオブジェのようである。...