静かなるスーパーセダン
メルセデスの新型電気自動車「EQE」には、AMGのチューニングにより最高出力を600PS以上にまでアップした高性能バージョンが存在する。果たして、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか? 日本上陸を前にその走りをチェックした。
ドレスアップがよく似合う
実は、2022年4月下旬にメルセデス・ベンツEQEの国際試乗会に出向いた時には、すでにこのメルセデスAMGが仕立てたEQEの存在が公になっていた。ただし、その時にはステアリングを握ることはかなわず。6月末にあらためて渡欧してようやく試乗と相成ったのが、その名も「メルセデスAMG EQE53 4MATIC+」である。 EQEは、メルセデス・ベンツが公式にそうだと言っているわけではないが、要するにBEVにおける「Eクラス」である。キャッチコピーは“ビジネスアバンギャルド”。一体どんな人かと思ってしまうが、あるいはそういう人に響くのは、むしろこのメルセデスAMG版のほうかもしれないというのが、実車を前にして抱いた第一印象だ。
キャビンフォワード、ロングホイールベースのエアロフォルムをまとったEQEのエクステリアには、メルセデスAMG不変のアイデンティティーといっていい、縦スリットが刻まれたブラックパネルグリルや前後バンパー、スポイラーなどのアイテムが装着され、がぜん精悍(せいかん)さが増している。
先進的といえるのかはさておき、独創的なフォルムにはこのぐらいアグレッシブな仕立てのほうがしっくりくるように思う。また実際の効能として、ドラッグを増やすことなくアンチリフト効果を高めているという。...