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ホンダ・シビックe:HEV(FF)【試乗記】


高揚するハイブリッド

スポーティーな走りに定評のある「ホンダ・シビック」に、ハイブリッドシステムを搭載した「e:HEV」が登場。「爽快(そうかい)スポーツe:HEV」をうたうこのクルマの、他のハイブリッド車との違いとは? 新しい価値と体験を追求した、ホンダの意欲作に触れた。

変速機はないはずなのに

ヴァアーッ、ヴァーッ、ヴァアー!

アクセルを深めに踏み込み続けると、発電をしているはずのエンジンが、まるで高性能なトランスミッションを介してタイヤを回しているかのようにステップを刻む。エンジンの回転数をグラフの波形で表すと、ちょっと極端だが工場のイラストのようなギザギザ具合。ようするに、そのエンジン制御には人工的な有段ステップが切られている。

もちろん、実際はそこに変速機など存在しない。加速の際に高回転までエンジンを回し、そこで燃料と点火をカットし、少し回転が落ちてから再びエンジンを回すから、ドライバーはシフトアップを錯覚するのだ。クルマの加速Gには途切れがないのだが、DCTを搭載した超高性能スポーツカーだと思えば、“らしく”もある。

フロントドアのスピーカーが発生する倍音がかぶせられたエンジンサウンドにも、さほど嫌みがない。アクティブサウンドコントロールは「スポーツ」モード時のみ作動するというが、スピーカーからのエンジンサウンドを聞き慣れた“eスポーツ”世代の若者には、むしろ控えめなくらいかもしれない。

うはッ、面白い! これまでもホンダはe:HEVのエンジン制御をアクセルとリンクさせ、ハイブリッド特有の違和感をなくすよう努めていたが、これほどまでに大胆なやり方で来るとは思いもよらなかった。エンジン回転の落ち具合などは、むしろ1.5リッター直4ターボのガソリン車よりもいいくらいである。

開発陣から「期待していてほしい」と言われ続けていた新型シビック用の「e:HEV」は、確かに今までにないハイブリッドだった。...

提供元:webCG

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