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ボルボV60リチャージプラグインハイブリッドT6 AWDインスクリプション【試乗記】


バランスの妙

ボルボ最新の改良型プラグインハイブリッドシステムを搭載するミドルクラスステーションワゴン「V60」に試乗。モーターの出力やバッテリーの強化によって従来モデル比でほぼ2倍となるEV航続距離を実現した走りと、日常使いにおける実燃費を確かめた。

エンジンとモーターの連携はシームレス

待ち合わせ場所に指定されたホテルのエントランスでボーッと突っ立っていると、「ボルボV60リチャージプラグインハイブリッド」が車寄せに滑り込んできた。このとき「あぁステーションワゴンっていいな」と思った。

最近のボルボのSUVはどれも上品ないでたちで、「どないだー!」という押し出しの強さは感じない。けれどもやはり背が高いぶん、前面投影面積が大きくなり、デカいツラが圧を生む。次々と高級SUVがやって来るホテルのエントランスで見るボルボV60の楚々(そそ)としたたたずまいは、実に新鮮だ。

ボルボV60リチャージプラグインハイブリッドは、今年(2022年)に入ってからPHEVのシステムが一新された。簡単に言うと、モーターの高出力化とバッテリーの容量を拡大したことがポイントで、電動化の方向にさらに一歩踏み出したことになる。

カタログ値では91kmのEV走行が可能になっているけれど、運転席に座って試乗車両のシステムを起動してみると、それほど電気が残っていない。まずはエンジンとモーターを効率よく組み合わせる「Hybrid」モードを選んでスタートする。

フロントに積むエンジンが前輪を駆動し、リアに積むモーターが後輪を駆動するAWDシステムのレイアウトは不変で、エンジンにはスターターを兼ねたモーター「CISG(Crank Integrated Starter Generator)」が組み合わされる。

発進加速は極めて滑らかで静か。思わずEV走行を主体にする「Pure」モードを選んでしまったかと錯覚してしまうほど。エンジンとモーターの連携がシームレスだからインパネのエネルギーフローのチャートを凝視しないと、どっちが主力として車体をけん引しているのかの判断が難しい。けれどもじっくりと観察すると、CISGが効いているようだ。

CISGは発電と駆動の両方の役割を備えたモーターで、これが穏やかなのに力強いという、ちょっと矛盾するようだけれど好ましい極低速域での加速フィールをアシストしている。...

提供元:webCG

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