目指せ表彰台!
ミドルクラス箱型ミニバンの元祖「ホンダ・ステップワゴン」がフルモデルチェンジ! 捲土重来をもくろむ新型はどのような進化を遂げたのか? ドライバーとその家族にとことん寄り添うべく、「♯素敵な暮らし」をコンセプトにつくられた6代目の仕上がりに触れた。
試乗コースでUターン
発売前ということで、新型ステップワゴンの試乗会はホンダの栃木プルービンググラウンドで行われた。普段は開発のためのテストに使われているコースにパイロンを立て、特設の試乗会場が仕立てられていたのだ。発進して100mほど行くと信号があり、そこでUターン。試乗でいきなりUターンさせられるのは初めての経験だ。イレギュラーなコース設定には意味があって、視界のよさと回転半径の小ささをアピールするためである。
ステップワゴンは、かつて“5ナンバーミニバン”と呼ばれていたジャンルに属する。コンパクトなサイズで3列シートを持ち、ファミリーカーとして人気だ。しかし、新型は5ナンバーではない。全幅が先代モデルより55mm拡大して1750mmになった。衝突安全や室内空間の確保のためにサイズアップは避けられなかったと思われる。大きくなっても従来と同じように小回りが利いて運転がしやすいことは、このクルマにとって重要な価値を持つ。
最小回転半径を5.4mにとどめたことに加え、運転席からの視界のよさも車両感覚のつかみやすさに貢献しているようだ。インストゥルメントパネルの上部は完全にフラットで、ベルトラインと直線的につながる。メーターフードの張り出しも抑えられており、ボンネットの先端部がよく見える。Aピラーの位置や形状、ドアミラーの取り付け部も工夫されていて、死角は明らかに減少していた。
運転しながら、同乗したエンジニアからの解説を聞く。ブレーキペダルやアクセルペダルの踏み心地の調整、ステアリングを切った時のクルマの動きなどについてである。人間の感覚に沿う自然さを目指したのだという。マツダの試乗会でよく聞いたような話だが、どのメーカーも同じようなところを目指しているのだ。...