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スバルWRX S4 GT-H EX(4WD/CVT)【試乗記】


悩めるフラッグシップ

スバルの高性能スポーツセダン「WRX S4」がフルモデルチェンジ。そのラインナップのなかから、高いパフォーマンスと優れた実用性の両立をうたう「GT-H EX」に試乗した筆者が感じたことは? スバルのスポーツイメージをけん引する一台の仕上がりを報告する。

薄れゆくかつてのイメージ

WRX=World Rally X

1990年代前半、初代GC系「インプレッサ」に設定されたそのグレード名は、もちろんラリーと深い関わりを持つものだ。95〜97年と3連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得した時期と相前後して、世界ラリー選手権(WRC)にインプレッサで参戦し続けたスバルは、2008年を最後に19年間のワークス活動の幕を閉じた。

その後、海外におけるスバルのモータースポーツ活動はニュルブルクリンク24時間レースに舞台を移し、STIのオペレーションのもとSP3Tクラス屈指の強豪へと成長した。コロナ下で3年ぶりのエントリーとなる2022年、参戦車両は2リッター水平対向4気筒のEJ20型エンジンを搭載するVA系WRXとなる。

一方、市販車のほうの変遷を整理すると、インプレッサのいちグレードとして出発したWRXは、WRC撤退後の3代目GR系後期からインプレッサの名が外され、ひとつの車種として扱われるようになる。その後、4代目インプレッサがオーソドックスな4ドアセダン・5ドアハッチバックとなった一方で、WRXはさらに先鋭化。各部が専用設計となり、VA系を初代とするスバルWRXとして名実ともに独立した車種となった。

日本だと最近は「レヴォーグ」のセダン版という印象が強いが、実はWRXのほうが商圏は広い。むしろ日本向けにそのワゴン版としてレヴォーグを企画することで、北米での懸案だった「レガシィ」のサイズアップもちゅうちょなく行えて三方丸く収まるんじゃね? ……というのがスバルの皮算用だったのだろう。

だったらWRXじゃなくてNur Endurance XのNEXでもいいんじゃないの? と思いつつもそれでは空港行きの電車みたいだし、じゃあSubaru Endurance……はヤバいからSymmetrical Boxer Xでどうだとか、やり始めると徐々にDAIGO化していきそうな自分が居たたまれないので深く考えないようにしようと思う。が、ともあれWRC撤退から約14年、一時はスバルブランドの要であったWRXの名にまつわる“泥の王”的イメージを、今のお客さんが共有しているのかというと、ちょっと疑問だ。...

提供元:webCG

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